白い長髪を一房纏めた他はゆったりと流した髪型で、銀色の目をした女性。
　瞳の内にはX字の模様が入っているが、これは魔動機文明に由来する施術の模様。
　頭には白い花が一輪咲き、一房纏めた髪からはハエトリソウの捕虫器に似た部位が伸びている。
　身長はメリアの女性にしては若干大きめだが大柄という程ではない。
　ただし体型に関しては綺麗に整っている。

「スロー、スロー、クイッククイック、スロー。　スロー、スロー、クイッククイック、スロー」
「……お待ちしておりましたよ、ご友人。 私の事は……"カインドネス"フローラ、とお呼びください」
「ご友人、ダンスはお好きですか？ 相手に合わせ、周りに合わせ、共に舞踏を踏むのは冒険にも通ずるものがありますよ」

　生まれた直後、魔動死骸区のさる武装勢力に拾われたメリア。
　リーダー格である、育ちの良さを伺える狂人によって愛でられてきた彼女は、狂人の価値観に染まりきっている。
　飼われたような状態で情婦紛いの活動をさせられていた(A-1-5：投獄されたことがある)が、冒険者の活動で武装勢力が壊滅。
　そのまま冒険者の一人に預けられ、最低限の技術を身に着けた上で適当な宿に放逐された。
　しばらくは冒険者の宿での手伝いやらも行っていたので、生活力などは大分身についている(B-4-1：商売を手伝ったことがある)。
　だが、魔動死骸区で暮らしていた時に食べさせられたパチパチした食感の何かが忘れられず(B-1-5：忘れられないほど美味しいものを知っている)、似たものを求めて料理にも手を出す。
　分からないなりに調べ続けた結果、ソレが魔動機文明特有の何かである事にたどり着き、少しでも近付くべく冒険者としての活動を決意した。
　冒険に用いている道具の多くは、冒険者に預けられた際に持ってきたガラクタをレストアしたもの。

・A-1-5 ＞ 投獄されたことがある
・B-1-5 ＞ 忘れられないほど美味しいものを知っている
・B-4-1 ＞ 商売を手伝ったことがある
・0-6-5 失われた文明を取り戻すため