薄茶色のボブカットをしたクレセントテールの少女。
のんびり屋の性格を反映させたかのような、おっとりとした顔つきをしている。
服装は一見忍者のようにも見えるが、よく見みると何だか分からない謎衣装である。
中でも風鈴付きのかんざしはカザリのお気に入りらしく、いつも涼し気な音色を奏でている。
そのため、彼女が近くに居るかどうかは、鈴の音ですぐに判断できる。

良く言えばのんびり屋、悪く言えばどんくさい。それがカザリである。
嫌なことや苦手なことからはすぐに逃げがちだが、自分の信じたものに対しては真摯に向き合うこともできる。
また、押しに弱く流されやすいという一面もある。

バルバロス領にあるクレセントテールたちの集落。カザリはそこで生まれた。
カザリは幼い頃から斥候として育てられたが、暗視以外の種族特徴が一切使えないポンコツであった。
頑張っていればいつかは皆認めてくれる――そう信じて努力を続けたものの、周囲との差は広がるばかり。
自分の価値を示すために人を殺めたこともあったが、出来損ないというレッテルを払拭するには至らなかった。
そうして集落内で完全に孤立したカザリは、自分の居場所がここにはないことを悟り、逃げ出すように集落を飛び出した。
とは言え、人を殺めてしまった経験がある以上、人族社会に馴染むこともできず。
彷徨い続けた末に泉剣荘に辿りつき、今も自分の居場所を探し続けている。

・重度のカナヅチ。
・良く分からないまま東家に所属したが、修業の厳しさや、周りの真面目さを見て若干後悔している。
・同族であるクレセントテールに対して苦手意識がある。

狩人(Hunter)

「小さい頃から食べ物とか自分で獲らなきゃいけなくて～...気付いたら身についてたんですよね～。」