本名は"アイギス・T・シトリアン"であり、元々は王位継承権をもつ大貴族の出身。
アイギスの故郷には王族制度があり、建国者にして初代国王の血を引く七つの一族が存在しており、その一族は"七公族"と呼ばれ、国の中で最高位の権力を持つ一族である。
七公族の中から国王を選出し、残りの七公族は王族となった七公族を支えるのがこの国の慣習であった。
そして、アイギスは代々将軍を輩出してきた名門の軍一族にして、七公族の一族"シトリアン家"の長女として生まれた。
アイギスに才能があったためか、すぐに頭角を現し、王位継承権の位は第4位と王位を継ぐにはやや厳しいものではあったが、次期国王筆頭候補者として注目されていた。
何事もなかったら、アイギスはこのまま王位を継ぐことになっていただろう。
・・・がどこの世界においても、そううまくいかないのが世の常である。
ーーとある七公族の分家で王位継承権を与えられなかった者が魔神を召喚し、国を滅ぼそうとしたのである。
(分家の人間でも、王として相応しい才能・人徳があると認められた場合、本人の承諾があれば本家から養子に迎え入れられ、王位継承権をもつことができるようになっているため、情状酌量の余地など無し!!)
魔神を討伐するべく、アイギスが所属する軍や騎士団が対応するも、対応できずに犠牲者は増えていくばかりであった。
(魔神を呼び出した者は魔神の力をコントロールできず、魔神によって殺されていた)
そんな状況の中、アイギスがとった方法は【契約】であった。
魔神を召喚した元凶の契約に介入し、魔神使いとなることで送還を行うものであった。
魔神が暴れているのは気が向いて契約に応じようとしたが、契約者がいないためであり、新しい契約者さえいれば収まる可能性が高いからこそできる提案だった。
だが、魔神の力は相当強く、契約に失敗すれば死んでしまうほどであった。
周囲からは自殺行為か!?と反対されるもの、アイギス以上に実力を持つ者はいなく、契約が行なわれることになった。
ーー契約は成功し、アイギスは魔神使いとなり、無理に契約介入をした影響でアイギスが持っていた力が奪われてしまったが、国は救われたのであった。
しかし、魔神使いとなった代償は大きく、それらはアイギスの生き方すらも変えるものであった。
その後、王族と七公族による話し合いが行なわれ、国を壊滅させかけた魔神と契約した者が国にいるのは危険であり、アイギスが迫害される可能性が非常に高かったため、アイギスの王位継承権を剥奪した後に国外追放する決定が下された。
そして・・・、市民を守るために前線で戦っていた者が多かったシトリアン家は当主である父も含め、被害が非常に大きく家を継げる者がいなくなってしまったので絶家扱いとなり、生き残った者たちは他の七公族に引き取られることが決まる。
アイギスはもうこの国にはいられないと察し、魔神の契約を解除する手段を探す旅に出ることにする。
「シトリアン家を継げる者はいなく、一族として認められなくなってしまった」ということは魔神との契約を解除し、魔神使いではなくなれば、自分が当主となることでシトリアン家は再興できる。
そのためには魔神との契約を解除する方法を探る必要があり、その方法を見つけるため・・・そして、魔神による被害を減らすためにも、放浪者《ヴァグランツ》として各地を旅することをきめたのである。
《指輪》
家紋が刻まれており、宝石で装飾されたものでシトリアン家としての身分を証明する一品。
魔神戦の際、割れてしまったため、現在は通常の指輪に家紋を刻んだものを装着中。
持ち主の魔力に反応し、家紋が浮かび上がるようになっているため、製作に時間がかかる。
完成したら、アイギスの元に届く予定。
(現在も、生き残った一族の者などの間で文通を続けているため、不可能ではない)
【書いてる途中で思いついた、現在の公爵家+王家のちょこっと設定】
《属性(家紋のモチーフ)ミドルネーム 名字》
炎(ドラゴン) F ルベリース
水(ユニコーン) I ノーサフィ
風(グリフォン) W エメルーラ
土(スコーピオン) A アンディル
光(ペガサス) L クリスター(現在の王家)
闇(キマイラ) D オーシルデ
雷(ティルグリス) T シトリアン
【アイギスの故郷の星 統一星間国家"ユウェル=ルナティア皇国"】
ユウェル=ルナティア皇国
ヴァグランツになった理由>失われた楽園を探して ⇒ 幸せだった頃を取り戻す
冒険理由>失われた家門を取り戻すため ⇒ 目指せ!シトリアン家再興!
生まれた環境>武道の竜 ⇒ 軍人の家系
経歴表
・自殺を試みたことがある
・飛空船にのったことがある
・決して手放せない小物がある