「シンオウ地方にあるかもしれない”レー島”出身で、イッシュ地方、カロス地方、アローラ地方、ガラル地方、そして過去のシンオウ地方たるヒスイ地方と5回の異世界転位を経験し、6回目の異世界転位でラクシアに来てしまったポケモン」

〇第一章～レートの王者と転落
・もともとはシンオウ地方にてその恵まれた肉体（種族値）と技の通りの良さ（地面とドラゴンが非常に通りやすかった）でシングルバトルのチーム戦にて最強の名を頂き、その後2回の異世界転位をする中でもその名を轟かせ続けた。
・しかし3度目の異世界転位にてアローラ地方に来た際に彼は妖精の属性を持つ守り神と化けの皮を持つポケモンに惨敗してしまう（ドラゴン技はフェアリータイプに無効）。
・しかし彼は諦めなかった。例え自身の速度が足りないといわれても、例え、自身の火力が足りなくても、例え、相手の攻撃を躱す戦術が使えなくても。
・彼は相手に毒を撒いたり、浮遊する石をばらまいたり、自身の咆哮で無理矢理相手を一時的に退かせたり。そして自身の回避型の可能性を殺したあるシステムに頼って相手を吹き飛ばしたりなどのプライドを捨てて勝つという工夫と努力でなんとか生き延びる。
・そしてある日。仲間たちと共に次の世界に・・・
〇第二章～取り残されたガブと、次の世界の厳しさ、そこからの逆転。
・行けなかった。彼は約一年、アローラ地方に取り残されることとなった。
・仲間は少しずつ次の世界に旅立っていき、追加DLC「冠の雪原」に合わせて彼は次の世界、ガラル地方に旅立った。
・しかしそこはガブにとって厳しい世界であった。相変わらずミミッキュが幅を利かせている他、ダイジェット環境と言われるほど、アタッカーは飛行技が使えるかどうかが命運を分ける環境だったのだ。
・ガラルのガブリアスは唯一の飛行技、「つばめがえし」を失い、アタッカーとしての役割が果たし辛くなってしまったのだ。
・また、S102の数値も、S142のドラパルト、S146のザシアン、S150のバドレックス（こくばじょうのすがた）、S200のレジエレキなどの超高速ポケモンには歯が立たたなくなっていた。
・当然、使用率は低迷する。それでもTOP50くらいには入っていたが、かつては1位を取り続けたガブリアスにとっては屈辱の時代となったのだった・・・
・だが、そんな彼にも出番が来る。環境で猛威を振るっていた、サンダーへの対抗策として起用されることが増えたのである。サンダーの技は、電気技、ぼうふう、ねっぷう、補助技であることがほとんどであり、電気無効、炎半減で、元の素早さがガブリアスの方が高く、ガブリアスは岩技でサンダーの弱点をつけたことが評価の要因である。
・また伝説ポケモンが跋扈する環境であってもそこそこ活躍の機会は多くなっている。
・最新のガブリアスは代名詞だった、げきりんを捨て、スケイルショットで素早さを上げつつ連続攻撃する方がつよくねとなりガブリアスがげきりんを打つことは減った。（10/23のデータだと、スケイルショットは82.6％、げきりんは17.7％の採用率。ちなみにじしんは99.7％の採用率。）
・なんだかんだボーマンダやカイリュー、メタグロス、ドラパルトよりも使用率が高く、明確にバドレックス（こくばじょうのすがた）に有利なバンギラス（6位）の次に使われている600族となっているのが今のガブリアスであった（16位）。（10/23のデータ）
〇第三章～まさかまさかの・・・
・そんなこんなで最前線で戦い続けていたガブリアスであったが、事件が起こる。

〇家族に異種族がいる&同性の家族がいない
・・・母親がメタモンなのでいないも同然。きょうだいたちはみな逃がされてしまったか、異世界転位してしまった。また白ひげ海賊団のような「家族」はいるものの、メンバーの3人が無性別、2人が女で、ガブが唯一の男であるのは変わらなかった。（スイクン、サンダー、メタグロス、ゲンガー、バンギラス）
〇役に立たない得意技がある
・・・神とも呼ぶべき「ディアルガ」「パルキア」「ギラティナ」に対し基本的に（きあいのタスキとかこだわりスカーフを持たれてない限り）全て有利を取ることができる。

「じしん！げきりん！つるぎのまい！だいもんじ！」「甘ったれた不一致のれいとうビームで俺様を倒せると思うたか！」
「この時代の名は、いや、この時代の名もガブリアスだ！」
「ってのも最早過去の話のであった・・・よよよ・・・」
「だが、俺様は再び舞い上がる！スケイルショット！じしん！つるぎのまい！いわなだれ！」
「伝説のポケモンだろうとただでは済まさねえぞ！！」
「・・・懐かしきガラルの思い出だな」
「っと、自己紹介ってやつをしないとな。」「俺様はガブリアス、登録名はガブ・リアス。まあ、昔っからガブって呼ばれてるからそれで頼むぜ」
「殴ることくらいしか俺はできることがねえからな。カバーは頼むぜ。」
「だいぶこっちの世界にも慣れてきたが人ってのはめんどくせえ生き物だな全く」
「ま、よろしくな」

ガブリアスは純粋なリルドラケンではない。リルドラケンかつ精霊という歪な存在である。
それゆえに、死亡してしまった場合、かつて同じように転生し、死亡し、精霊となった存在とは違い、存在そのものがなくなる可能性を孕んでいる。