ゆとシートⅡ for SW2.5

【アマツ心眼流甲冑兵法】 - ゆとシートⅡ for SW2.5

【アマツ心眼流甲冑兵法】

(ユランアウルク聖竜国(日輪の島 アシワラ))
入門条件
50名誉点

 80年ほど前、ユランアウルク聖竜国にふらりと現れた異国の戦士により伝えられた流派が、この【アマツ心眼流甲冑兵法】です。
 流派を広めたドワーフの戦士・ゴウエンは、アルフレイム大陸から遠く離れた島国で生まれ育ちましたが、海難事故に遭い、ウルシラ地方へと流れついたといいます。放浪の後にたどりついたユランアウルクで、住民たちに食事や寝床、生活必需品を提供してもらったため、その恩義に報いるべく、故郷の流派を教えるとともに蛮族と戦う道を選びました。
 ゴウエンの故郷の島国アシワラは、周辺の国や大陸とは孤立しており独特の文化が栄えており、特に魔動機や〈ガン〉の伝来や発達が遅れていました。そのため、魔動機文明時代においても〈金属鎧〉を装備した重戦士が現役で活躍しており、さまざまな研究が行われていました。
【アマツ心眼流甲冑兵法】は、魔法行使を極力阻害しないような動きの型から始まり、味方を守りつつも攻めに転じるさいの足運び、攻撃を外しても相手の急所を味方のほうへ晒すように仕向ける攻撃方法と、〈金属鎧〉の装備を前提としながらも攻めることを重視した流派です。これらの動きは地に足をつけていなければならず、騎手・騎獣を主戦力とするユランアウルクの聖竜騎士隊とは相性が悪かったのですが、狭い洞窟などを調査するための歩兵部隊や、少ない人数で行動する冒険者たちには歓迎されました。
 現在、ゴウエンは下町に道場を開き、生徒たちに訓練を行いつつ鍛冶工房や学校などにも顔を出し、齢150にして精力的に活動しています。特に、長年かけて故郷の特別な具足を再現するまでに至った鍛冶師たちは貴重な友人で、何かにつけて彼らに贈り物をしています。大きな戦いがあると知れば、義理を果たすためにと率先して前線に赴こうともしますが、そのたびに弟子たちから止められています。故郷の地方語訛りが抜け切れておらず、たまに言葉の意味が分からないことがあるのも困りものです。
 流派の師としてのゴウエンは厳しく、「鎧に着られてはならぬ」をモットーに、基礎体力作りとして何十キロも走らされたり、不測の事態に動じない心を鍛えるための寒中水泳や滝行などをやらされます。しかしゴウエン本人も生徒と共に修行を行って苦楽をともにし、耐え抜いたときにはうんと褒められ、プライベートでは故郷のお茶や菓子を自作して振舞ってくれたりする好々爺であることなどから、彼の人柄に惹かれて入門し、大成する者も多くいます。

流派装備

秘伝

《不羈奔放》

必要名誉点
30
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
〈摺足纏〉、金属鎧、自立状態
使用
-
適用
-
リスク
-
概要
金属鎧のペナルティを半減、〈スーツアーマー〉の器用度減少無効
効果

 金属鎧を着た状態でも、ある程度の動きを可能にします。
 この秘伝の習得者は、〈金属鎧〉を装備していることによって発生するペナルティ修正を半分(端数切り上げ)に軽減することができます。軽減されるペナルティ修正は、魔法行使時のものをはじめ、登攀判定、幅跳び判定などを含みますが、ペナルティ修正ではないもの(水に完全に沈んだ場合の水泳判定など)はそのままです。
 また、〈スーツアーマー〉の装備によって発生する器用度の減少をなくすことができます。なくすかどうかは、手番の開始時に任意で選択できます。
 自身が自立状態ではなくなった(何かに騎乗したり、飛行した)場合、この効果は即座に消滅します。

《反転攻勢/捲土重来》

必要名誉点
20/30
タイプ
《かばうⅠ》/《かばうⅡ》変化型
前提
なし/《反転攻勢》
限定条件
〈摺足纏〉、金属鎧、自立状態
使用
-
適用
10秒(1ラウンド)持続
リスク
なし
概要
ダメージ+4/+12/+20、部位数が多いとダメージ上昇
効果

 守りの構えから、一気に攻勢を仕掛けます。
 この秘伝は、自身がひとつ前の手番に《かばう》やそれに準ずる宣言特技を宣言しており、かつ、その効果によって一度も身代わりにならなかったさいに宣言できます(この秘伝を含む、身代わりになる効果のない宣言特技では条件を満たしません。また、戦闘準備タイミングは手番とはみなしません)。
 宣言した手番の最初の近接攻撃において、与えるダメージが「+4」点されます。
 《捲土重来》は、その基礎特技同様、秘伝宣言時に宣言特技としてカウントされません(この秘伝自体が《かばうⅠ》および《かばうⅡ》の変化型であるため、宣言した手番にさらに《かばうⅠ》《かばうⅡ》を宣言できないことに注意してください)。

《頂門一針/不失正鵠》

必要名誉点
20/30
タイプ
《囮攻撃Ⅰ》/《囮攻撃Ⅱ》変化型
前提
なし/《頂門一針》
限定条件
〈摺足纏〉、金属鎧、自立状態
使用
ファイター技能orバトルダンサー技能orフェンサー技能
適用
1回の近接攻撃
リスク
なし
概要
威力表使用時の出目+1、部位数が多いとダメージ上昇
効果

 相手の懐にじりじりと踏みより、武器を振るって急所を晒すように仕向けます。
 宣言を行った攻撃は、命中力判定に-2のペナルティ修正を受けますが、命中時にはダメージが+2されます。
 宣言を行った攻撃が回避されたときには、その敵は以降の10秒(1ラウンド)の間、近接攻撃・遠隔攻撃によって威力表を用いるダメージを受けるさい、C値が-1(最低⑧)されます。この効果は重複しませんが、基礎特技である《囮攻撃》やそれを基礎特技とする他流派秘伝によるペナルティ修正とは重複します。また、この効果は、相手が1回、近接攻撃・遠隔攻撃によって威力表を用いるダメージを受けると、その時点ですべて消滅します。
 《不失正鵠》は、命中時のダメージ増分が+8点となります。また、宣言を行った攻撃が回避されたときのC値の減少が-2となります。

製作者:くろむ