□ティエンスの生まれた環境・幼少期を使用
　▼生まれた環境：神殿/孤児院　　　▼矜持/執着：弱者を見捨てない
　▼幼少期の経験：死地から舞い戻った　　▼１回目のハプニング：（悲劇）獣や魔物に食い殺されかけた
　▼少年期の経験：動物は身近な存在だった　　▼２回目のハプニング：（秘密）前世の記憶がある
　▼青年期の経験：欺きと本質　　▼３回目のハプニング：（恋愛）注目を集めてしまう
　▼ヴァグランツになった理由：たくさんの笑顔を見るために　　▼信条：【肯定：希望（夢･絶望）】【否定：身分（血筋・差別）】

　大型魔動機で大陸中を巡業する歌劇団『鉄道劇団白鳥座』の分座【ギェナー組】属、組長パルジャニヤ直下の女優として活動中、肩口の『錨の紋章』がトレードマークの新人スタァ。
　ランドール地方の平民生まれだが、生来から謎の紋を宿した特別なヴァルキリーとして「この子しか出来ない事があるなら」という親の意向により、6年前にギェナー組がランドール地方を訪れた際、組附属の慈雨神フェトル神殿に預けられた。
　当人も「戦乱絶えないランドールじゃ外の世界を視る前に死んじゃう」「別の所で大きくなってから故郷に尽くしたい」と合意、シスター見習い･看護士として奉公と勉強に励み、その傍らで劇団子役･脚本管理係としても働く。
　…が、張り切り過ぎてショウ用の動物の世話で無理して意識不明の重体（延髄損傷）となり…　神殿長の治療の末、目覚めると打って変わって大人びた、何者をも恐れない寛容な少女となった。
　曰く、同時によく同じ夢---過去の文明の営みらしき光景を見て、其処で長年を生きた気がするから---。　神殿長ほか劇団幹部にそれを打ち明けた所、ある選択肢を与えられた。
　「輪廻が君を冒険に導いている」。　冒険者として戦うか、放浪者として駆けるか、戦いを避けるか---　選んだのは最も自由に手を差し伸べられる放浪者への道。
　愛する家族、神殿で一緒に育ったきょうだい、そして夢で視た総計99822人の人族･蛮族･吸血鬼･幻獣たちのように、「誰とでも笑い合えるかけがえのない希望」のために。

　ギェナー組附属神殿（兼託児所）の子供達の中でも（特にスタイルが）大人びており、面倒見よく世話しようとするお姉さん（ぶりたい）気質なガンバリ屋。
　陽気で心優しく憂いもする等身大の少女だが、それ以上に包容力の塊。　相手が筋モノだろうと笑顔を崩さず仲良くしようとする不屈のメンタル強者。
　…なのだが例えば、「何もない所で転んで縦に1回転（種族特徴のおかげで無傷）」を1日5回はザラで、街角で困り泣く子供を視たら迷わず手をとって共に迷子になる、お人よしにして極度のドジ（ずっと手を放さず励まし続ける精神力は美点だが）。
　更に例えれば、酒場で出会う「人生に疲れた泣き上戸のおじさん」をも優しく撫でて抱きしめちゃう程度には無防備（羞恥心は一丁前にあるのが厄介な所）---早い話が「純粋すぎるぽんこつダメ男製造機」。
　冒険を薦められたのも「このままではヒモを沢山引っ掛ける」「サークルクラッシャー不可避」と危惧した神殿長ほか劇団幹部の懸念が大きい。
　
　演技用に仕込まれていた殺陣さばき・棒術・護身術を昇華・応用した重装備を好み、天性の観察力と度胸･演技力と胆力から斥候もこなせる。
　劇団でのハマり役はサクセスストーリーの努力少女。　尚、シスター見習いとしての修行はしていたが、神聖魔法の祝福を授かる見込みは何故か無い。

▼カヤ