フーガ(メリュジーヌ・シルフ派生個体)
- 知能
- 人間並み
- 知覚
- 五感
- 反応
- 敵対的
- 穢れ
- 3
- 言語
- 交易共通語、妖精語
- 生息地
- なし
- 知名度/弱点値
- 13/16
- 弱点
- 風属性ダメージ+3 命中・行使判定+1 威力出目+1
- 先制値
- 15
- 移動速度
- 15(匍匐)/22(飛行)
- 生命抵抗力
- 9 (16)
- 精神抵抗力
- 9 (16)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
爪(上半身) | 9 (16) | 2d+8 | 9 (16) | 6 | 61 | 53 |
尻尾(下半身) | 10 (17) | 2d+10 | 8 (15) | 7 | 68 | 46 |
- 部位数
- 2(上半身,下半身)
- コア部位
- 上半身
特殊能力
●全身
○妖精であったもの
この魔物は、通常の分類に加え、[分類:蛮族]としても扱われ、死後も通常の妖精のように消滅することなく、肉体を持つ生物として遺体を残します。
○楽園への切符/会員券
手番の間、精神効果(弱)属性の不利な効果を一切受けず、精神効果属性のうち、数値的な影響を齎さない不利な効果を一切無視します。
また、この魔物の「穢れ」が4点以下の場合、[部位:胴体]のHPが「0」未満になる度に、即座にHP「0」未満の全ての部位のHPが「現在の「穢れ」」点となり、全ての能動的な判定に+1、受動的な判定に-1の修正を受けます。
○属性:風/魔力10(17)/魔法行使は上半身のみ
○断風無効
○飛行=近接命中・回避+1
○人族への擬態
使用しない為詳細は省きます。
○最期の献身
同じ座標に居る「“地獄の”ハイドナー」が、生死判定に失敗し、「穢れ」が5点になるとき、代わりにこのキャラクターの「穢れ」を5点とし、死亡することで、その魔物のコア部位のHPを即座に「1」にします。(戦闘はそのまま終了します)
●上半身
☑《魔法拡大/すべて》《ターゲッティング》《マルチアクション》
▶怨嗟/10(17)/精神抵抗力/消滅/属性:精神効果
[射程/形状:30m/起点指定]で、「対象:1体」へ怨嗟の視線を向けます。
対象の心は恐怖に支配され、続く1Rの間、この魔物に対する一切の敵対的な行動をとれなくなります。
▶病風のブレス/9(16)/生命抵抗力/半減/属性:風かつ病気/リスク:連続した手番での使用不可
「射程/形状:10m/射撃」で「対象:半径3m/5」の対象に「2d+7」点の魔法ダメージを与えます。
更に抵抗に失敗した対象は続く1Rの間、命中・回避力判定に-1のペナルティを受けます。
●下半身
○苦しみの抱擁
この部位の攻撃が命中した対象は移動が出来なくなり、命中・回避力判定に加え、「▶怨嗟」に対する精神抵抗力判定に-2のペナルティを受けます。また、次の手番からは、尻尾による攻撃は自動的に命中します。
この能力の解除には、誰かが主動作で引きはがし宣言を行う必要があります。
この能力によって絡めとっているあいだ、この部位による攻撃は他キャラクターを対象と出来ません。
この魔物自身が対象を解放したいときには、補助動作によって自発的に行う事が可能です。
戦利品
- 自動
- 翠風石(50G/黒金B)
- 2-9
- 大きめの翠風石(100G/黒金A)
- 10-12
- 大きめの翠風石(100G/黒金A)*6
- 13-
- 鈴なりの翠風石(1000G/黒金S)
解説
メリュジーヌは、妖精が憎しみの感情に耐えきれなくなる事で変容する存在だと言われており、この個体はシルフが元々の妖精であったと推測されます。しかし、分類こそメリュジーヌとされていますが、〈楽園への切符〉と呼ばれる麻薬含有紙片を濫用し続けた事で、魂が穢れ、蛮族として物質的な肉体を得るまでに至っています。
通常のメリュジーヌとは異なり、他者へ魅了を行う事はなく、代わりに憎しみの視線を向け、恐怖を押し付けてきます。
以下、その経歴について
メリュジーヌ、フーガは、元々は遥か昔にリュフトフェン近郊のディガッド山脈の一角に発生した、一介のシルフに過ぎませんでした。
彼女が最初の変容に至ったのは、魔動機文明時代中期、リュフトフェン付近の豊富な鉱石資源に目を付けた人族が、鉱脈を掘るため山をくりぬき、切り崩し、有害物質で汚染していったことがきっかけです。
生存に適さない環境になったことから、仲間の妖精や多くの生物が消滅や死に追いやられ、更にその後、魔動機文明末期には、炭鉱が枯れて禿山となったところへ蛮族が住み着き、穢れと闘争を持ち込んだことで、彼女は遂に自身の中の憎しみを抑えきれなくって発狂し、メリュジーヌとなり果てました。
その憎しみは激烈なもので、皮肉にもその後は狂った彼女自身が、疾病を齎す風として、周囲の環境を破壊・汚染するようになり、彼女自身もその力で、人族・蛮族限らず、あらゆる命を侵し、弄ぶことに嗜虐性を抱くようになります。
その行いによって一度はリュフトフェンにも大きな危機が齎されたとも言われていますが、彼女が原因であるかは定かではありません。
やがて現代に至り、数年前、彼女は自身の憎しみと添い遂げようというとある男と、奇跡的な出逢いを果たします。
もはや復讐の一言で片づけるには犠牲を出し過ぎ、今もなお憎しみを持って積極的に他の命を害する病風は、その激情に愛を上乗せし、さらに激しく吹き荒れるのです……その罪深き二つの命が共に断たれ、地獄へ堕ちるその時まで。