心の光石(原石)
- 知名度
- 22
- 形状
- 手のひらサイズの半透明な宝石状の鉱物。表面は滑らかだが、内部には淡い金色の光が絶えず揺らめいている。
- カテゴリ
- 冒険道具類
- 製作時期
- 現在
- 概要
- 古代の迷宮でのみ発見される神秘的な原石。
この石は、人が心の中で決断を下す際に反応し、優しく光を放つとされている。
また、加工することでその光はさらに強く輝き、宝石としての美しさと神秘性が増す。
- 効果
-
心の光石は、持ち主が重要な決断を迫られる際に、感情や状況に応じて以下のように色を変える:
- 深紅
- 闘志。燃え上がる情熱や戦意を感じた時に輝く。
- 柔らかな金色
- 慈愛。仲間や守るべき者への思いやりを抱いた時に輝く。
- 橙色
- 勇気。恐怖や不安に立ち向かう決意をした時に輝く。
- 青白
- 純真。純粋な目的や信念に従って行動する時に輝く。
- 深い青
- 正義。不正を許さず、守るべきもののために行動を選ぶ時に輝く。
- 薄い緑
- 冷静。状況を慎重に判断し、最善の選択を導き出す時に輝く。
- 虹色
- 希望。絶望を乗り越え、新たな希望を見出した時に鮮やかに輝く。
加工後はこの輝きがさらに鮮明になり、
持つ者の心の象徴として多くの物語に語り継がれることとなる。
由来・逸話
遥か昔、古代の賢者たちが築いた『決断の迷宮』。
その最奥に眠る宝石こそが『心の光石』だ。
この石は、ただの鉱物ではない。
人の心と共鳴し、魂に宿る感情や意志を映し出す神秘の光を放つ。
言い伝えによれば、心の光石は、迷宮を越えた者だけが手にすることができる。
試練を乗り越えた者の心を映し、その旅路で抱いた感情が色となって石の中で輝くのだという。
例えば、戦火の中で何度も立ち上がる闘志――その強さを宿した者の石は、燃えるような深紅に染まる。
また、仲間を守るために自らを顧みない慈愛――その温かさは、柔らかな金色の光として石に刻まれる。
恐怖を押し殺して一歩を踏み出した勇気――その勇猛さは、力強い橙色で輝く。
そして、迷いを捨てて自らの信念に従った純真――それは澄んだ青白い光となって石に現れる。
不正を正し、守るべきものを守るという決意――それは夜空のような深い青で刻まれる。
また、冷静に物事を見据え、最善の選択をした者の石は、穏やかな薄い緑で輝くという。
しかし、最も尊ばれるのは、希望を宿した石の輝きだ。
絶望に沈みかけた心に再び灯った希望の光――それは虹のように七色の輝きとして石に宿る。
『希望の石』は伝説の中でも滅多に語られることはなく、
迷宮の中で手にした者は皆、それを手放さず生涯の象徴としたと言われる。
迷宮を超えた石は、そのままでも美しいが、加工されることで輝きがさらに強くなり、
持つ者の心の力をより鮮明に表すようになる。
しかし、加工された光石は、その本来の形と神秘を失うと考える者も多い。
『心の光石』はその色と輝きによって、その持ち主がどのような決断を下してきたかを物語るものなのだ。