容姿・経歴・その他メモ

身長175cm
1.奇妙な予言をされたことがある
2.未だ叶わない夢がある
3.かつて信頼できる友人がいた

僕は小さい頃から「いけないこと」の区別が付かない人間だったらしい。
いろんなことになんで？と聞き返していたことは覚えている。
だから、父に教えられた。「人道に反しない生き方をしなさい」
なるほど、それは人として大事なことだ。以後はそれに則った生き方を選ぶことにした。

学者に目覚めるきっかけは些細なことだったと思う。妹が生まれたこと。そして母さんが二度と子供を産めない体になったこと。
そして周囲が妹を、忌避していたことが原因だった気がする。
数年たって、その疑問はますます膨らんでいった。
「どうして、世間は、変人で無愛想な僕を忌避せずに、品行方正で容姿端麗の妹を忌避するのだろうか」
その理由は、ナイトメア、という種族に由来するらしい。

なるほど、ならば妹は危険なのだろうか、よしんば妹は外れ値だが一般的にナイトメアは危険なのだろうか。
そう思い、農業よりもフィールドワークや勉強に手をだし精進した。
答えはでなかったが、種族学者としての功績が認められ博士号を貰えることになった。
十分栄達と言っていい。貧しい中でも送り出してくれた家族に、恩返しをしなくては、それが人として当然のことだろう。

返っていった故郷は、地獄と化していた。
知人の家は地で染まり。人ならざるアンデッド…ブラッドリング？ブラットサッカー？となっていた。
（家族の、無事を確認しなくては）
さすがに驚愕した頭の隅でそんなことを思っていた。危機的状況で、家族の安否を気にするのは、当然のことだ。
そして横から振りかぶる刃、攻撃を一度もらい地面に崩れ、もう一撃ー死んだ。そう思っていたが、鎧に弾かれる
「ー無事か！？生存者がいたとは…絶対に助ける！」
鎧の剣士。印象としてはそうとしか言いようがない。
混乱する頭の中、「イスラ、撤退を援護してくれ。」という声が聞え
僕は、懇願した、待ってくれ、まだ家族がー
別の声が響いた。「あ、お兄ちゃん？」この場にそぐわないほど明るい妹の声と、知ってる声、そして知らない声。

結論から言えば、妹は、吸血鬼になっていた。本来一週間かかるはず、等というどうでもいい知識が頭で反響する中
担がれて逃げていく姿に、声を聞いたことがない吸血鬼のとある一言だけが、印象に残っている。
「君も、私と同じ。探求を目指すなら、必ずこうなる」

ーーーしばらくして、僕は博士号を蹴った。
強くならなくては。そして親戚、家族を殺して、魂を救う。それが人らしいー
自分自身にすら分からない義務感と感情を抱えて、彼は走り出した。

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