秩序・善。良い子ちゃんではあるが、冒険者を親に持つ都合で思考が割と柔軟
（あくまでイメージ予定。実際は動かしていくうちに変動すると思われる）

生まれも育ちもサイレックオード。冒険者夫婦の元に生まれ、多くの兄妹たちと共に愛情を注がれ育てられた。
世界各地を旅してきた両親に憧れるのはある意味当然といった流れであり、必然として好奇心と正義感を抱えた少女が出来上がる。その始まりの一歩として手伝いに行くようになった孤児院で出会った幼馴染は、今なお腐れ縁として付き合いは続く。
小さな弟たちの面倒を見るために両親は隠居中だが、上の兄弟含めて成人した家族はほとんどが冒険者やそれに近しい形で家を出ている。両親も子供たちが巣立てば、また冒険に出かけるのかもしれない。

私のもつ白い髪、白い瞳は生まれつきだ。家族の誰とも似つかないそれを、家族はみんな綺麗だと褒めてくれたが、近隣からは血の繋がりがないのではと揶揄されることも少なくなかった。
ある時期までは髪を伸ばすこともなく、深く帽子を被って白が周囲に見えぬようにと必死に隠そうとしていたこともある。

深智魔法を得意とする魔術師の父親、魔動機術を駆使する射手の母親。それに倣うようにして娘も何らかの魔法系統を修めようと奮闘するのだが……残念なことに、その努力の芽は出ることはなかった。
呪文を唱えられないわけではない。妖精や精霊が知覚できないわけではない。魔動機を爆発させるほど扱いが致命的なわけではない。神の声が聞こえないのは仕方がないし、魔神との契約については両親からストップが掛けられた。
成人と共に、両親の伝手でユーシズへ単身旅立って修行を試みたけれど、教師陣も首を捻り、最終的には匙を投げられてしまうほど。

親と違う髪色をもつ自分、親の得意とする才能を全く身に着けられない自分。血の繋がりがたとえなかったとしても、なんて思ってしまうほどには心細くて不安だった。いつか拾い子だと打ち明けられるんじゃないかと怯えたこともある。
剣に憧れる幼馴染は、剣よりも魔法が得意だった。魔法に憧れる私は、魔法よりも武器を振り回す方が得意だった。そう考えると、なんだかヘンテコで、なんだかおもしろくて、つい笑ってしまう。

ユーシズへ来て半年が経過した頃だろうか。魔法の修練に進展がないままの日々に転機が訪れる。
両親の元PTメンバーから、未来の始まり計画とその護衛者についての話が回ってきたのだ。隠居中の両親は自分たちの代わりにと娘を推薦した。あくまで話を通してくれただけであって、特別待遇などはないけれど。
お下がりの三角帽子は被ったまま、握りしめた杖は手放さずに。それでも新しい道――自分にしかできない何か――を探して、少女はユーシズを離れ、パラディース・ツーク号へ乗り込むことになった。

魔法が使えないのも、髪も瞳も白いのも、きっと何か意味があるのだと思い込みたいだけなのかもしれない。何もないのかもしれない。それでも、この旅の間だけは頑張って探してみようと決めた。
それに、人助けがしたいのも、行ったことのない土地に行ってみたいのも本当だ。

チラシの裏。基本的には表に出てこない情報、あるいは自分用のメモ書き

連続申請の許可を両GMに得ています。