聖女に長い年月を持って仕立て上げられた少女。本来は明るい性格だったのだが、歪められた
ダウナーでものぐさ、オマケに口が悪い、さらには人嫌い。人の幸福は妬ましい、人の不幸は面倒くさい、人の笑顔は鬱陶しい、人の泣き顔は癪に障る。そんな性格だ。しかし面倒見の良さと善良さは元来のものである
人間の両親から生まれたスノウエルフ。それ故に村からは天の遣いとして崇められた。
そう、ミカエラ・デ・ラ・セルダなど偽りの名。その本名はホセファ・ガルシア。とあるメティシェ信仰の村で平凡になるはずだったただの娘である。

生まれてからしばらくのうちは家で閉じ込められた。思えば親は狂信してなくてそれは愛情だったんだと思う。
でもある日小さい子と遊んだことでバレて、そこから祭り上げられる日々が始まった
なにもできない日々、食事は豪華になったけど、血液とか、場合によっては肉を採られていろいろ痛くて怖かった。
逃げ出そうとする度に体に呪いが刻まれる。逃げられないように、彼等に相応しいように、それでもまだ偶像とはいえ尊厳はあった。
…両親が死ぬまでは。
そこから先はあまり思い出したくない。ただ…研究のために変わりのスノウエルフを産ませされるように言われ、
生まれた子供が失敗作扱いされ、捧げ物にされたことで私の中でナニカが弾けて声が聞こえた。
彼等を終わらせてやることが、彼等のためになると。
彼等の飲み物に毒を仕込み、周囲に誰もいなくなることで私は脱出することができた。
小さな黒い愉悦が私の胸に起こる、でもー
でも、こんなもの？奪われた私の人生は？そしてこれからどうすればいいの？
なにもない、私にはなにもない、あるのはこの呪われた体だけ。碌な職業にも就けやしない
仮に体質を知られても利用され、使われ消費されるだけだ。
でも、それでもー私は、幸せに、なりたい。それが彼等に一矢報いる手段だから。
こうして、偶像（アイドル）は、完成した。

鬱屈してひねくれた彼女だが、なぜアイドルになろうと思ったのか。
理由は2つ、
1つはどうせ本当の自分は伝わらないなら、奴らが見たいものでも見ればいいという拗ねた感情と
2つは本当は、本当はー綺麗な場所で綺麗なものであれるなら、そうありたかった。本当の自分はそれに相応しくないなどとはわかっているのだが

遺失魔法【メイク･セイント】　達成値27
対象：1体 射程/形状：接触/- 時間：永続　消費MP:10 抵抗:消滅
概要：特定個人を聖人に仕立て上げる
この魔法は複数回に渡って使い定着させないと効果を発揮しません。
以下の効果が段階的に発揮されます。効果の進行は個人差によります
・呪いのことを他言してはいけない
・呪いを自主的に解除してはならない
・多数に対して思いやりをもって、人の為になる行動をとらなくてはならない
・他人に悪印象を持たれてはならない
・聖人として相応しい行動をとること
1日1回のみ行使できます
この効果は呪い属性として扱われます。
さらに解除した場合にもすぐに解除はされず、数ヶ月~数年をかけて徐々に回復します