少しだらしない着こなしと砕けた口調で話す青年。
金の癖っ毛に埋もれているが、ナイトメア特有の角は隠しておらず、それに言及されたとて気にしない素振りを見せる。
大抵の物事には冷めた態度をとっている(とろうとしている)。それでも、幾つかの興味を強く引くものには年相応の反応を見せるだろう。
連れている(くっついてる)黒猫は一応”妖精”
穢れを嫌うはずの妖精がナイトメアに付き纏う理由は本人も知らず、妖精語を解せるとしてもこの猫は鳴き声しか発しない。

生まれも育ちもサイレックオード。孤児院を兼ねた神殿を営む母の下で育ち、成人を機に大陸の西端を見に行くと理由で旅に。
その途中で見た目の前を駆け抜けていく魔導列車に心惹かれ、どうにか「パラディース・ツーク号」に搭乗する手筈をつけて今に至る。

操霊魔術は「ルーチェ」の父に教わったもの。本人は剣を習いたかったのだが、壊滅的に才能がないのを誤魔化されたままその他の魔術の基礎も教えられている。
母と髪色も瞳の色も違うこと、”父”の不在など、「本当は自分も孤児なのではないか」という不安が付き纏う幼少期。
その不安を母にぶつけることもできず、半ば逃げるように旅に出た。
西に向かったのは気まぐれでも偶然でもなく、とある”夢”で見る景色はいつも西を見ていたから。

「one day you'll leave this world behind」「いつかお前さんもこの世を去るときがくる」
「So live a life you will remember」「だから、思い出したくなるような人生を生きるんだよ」