スハバール対奈落戦技研究所の教官の母と、冒険者の父との間に生まれた少女。父親がハイマンであったためか、人間には滅多にいないほどの虚弱な肉体と、高い知力の持ち主である。
5歳の頃から母に連れられて研究所に入り浸っており、皆からはとても可愛がられている。
魔法に強い興味を持っており、とりわけ奈落に関する知識には興味が強く、奈落魔法からアビス加工に至るまでを一通り修めている。
その貧弱さもあって、研究所の中に籠って研究することにしか興味がなかったが、ある時に両親から戦技の実戦研究と知見を広げるためという理由で、冒険者として活動するように言い渡されてしまった。

望まぬ冒険者の道を言い渡された彼女は、渋々ながらも冒険の道を歩み始めることとなる。

好奇心旺盛ながら、閉鎖的な環境で育ったために人見知りの気がある。
ただし、それは普段の状況なら。魔法の知識が関わることなら、目の色を変えて途端に多弁になる。
幼い頃から気の強い男の子に囲まれていたため、男性全般が苦手。それが高じて同性愛の気がある。

ハイマンの持つデジャブのような、遥かな前世の記憶のような何かを、夢の中で垣間見る才能のようなものがある――それが本当にあったことであるかは別として。
特に魔動機文明時代の夢が多く、夢の中で見た人々が魔動機のような便利な力に溺れたことが《大破局》の原因の一つと思っており、それが魔動機術を忌避する理由の一つ。