ルーンフォークのジェネレーターがあり、ハイマンも多く身を寄せて生きている。小規模な集落のためキングスフォールと比べることも出来ないほど田舎的な場所である。森林に囲まれているため精霊が多く、また守りの剣があるため穢れを厭う妖精も多く姿を見せるが、ルーンフォークにそれらは視認できないためハイマンが相手をする光景がよく見られる。他にも狩猟はルーンフォーク、採集はハイマン、等という分業が見られるが一部そうではない者もいるとかいないとか。
　13年に一度、セミの鳴き声と共に祭りが開かれる。ハイマンの子孫繁栄を祈るものであるそうな。
　そんな祭りがある集落の悩み事として、皮肉にも人口の減少がある。これはフレジア森林国付近へのアクセスが良くなったため、フレジアに引かれた鉄道の利用が簡単になったことが大きい。
　人口に関してハイマンの男女比に偏りが見られる。理由は不明ながら女性が多く生まれるため一夫多妻制となっている。当PCも1児を生んだことで女としての使命は果たされたと感じているようだ。

　煮立つ鍋から溢れる香り。静かに本を捲る娘。小さな咳払い。なんでもない日常。ふと、私ではない私が剣を求めていた気がする。迫りくる死の香りが私に求めさせたのだろうか。
「始まりの剣こそが救いである」
　その声は誰のものか。