よく朗らかに笑い、表情をくるくる変える活発なマナフレアの少年。
人懐っこい子犬のような性格で、気にした人やモノにはすぐ絡みに行くし話しかける。
興味がわいた事柄にはすぐに飛びつく。体を動かすのと鍛錬が大好きな脳筋気味。
半面学術や勉強といった体を動かさない事には飽きっぽさを発揮する。
なお、やや薩摩的なサッパリしすぎた死生観を持つ。

魔法文明時代にとある"貴族"に所有されていたマナフレアの一族の一員。
支配によって運用される「有用な道具」であった。
彼は偶々、士族適正があり容姿が特異だったこともあり、戦士ではなく「高級な服飾品」として扱われた。
貴族病に備え長く眠る事になった"貴族"の副葬品として、遺跡に封じられることになったのだ。
シールドサークルに類似する時を止めて眠らせる魔法の効果である。
当時を曰く「戦士として戦って死ぬなら、良かった。それが当然だと思っていたし、そう在れと育てられたから」「けれど、ささやかな誇りすら蔑ろにされた事は、思うところないとは言い切れませんでした」「まぁ従うしかなかったんですけど」

その後、サイレックオード大爆発だとか、その後の魔動機文明が興り、滅びるだけの長い長い時間が過ぎる。
長い時に遺跡は崩れ、一部だけが残り、そんな中で運よく眠り続けていた彼が、とある人物に発見される。
四苦八苦しながら言葉を教えてもらい（交易共通語）、何とか状況を理解してから。
「いやぁ、あれだけやって、結局何も残ってない。様ぁないですね！」などと朗らかに宣ったそうな。
結構イイ性格である。

特異な環境から培われた死生観と、上記の経緯から「支配」といった事柄に対する反骨心が備わった彼が、
冒険者ではなく放浪者(ヴァグランツ)になるのはある意味で必然であった。

10期が始まる半年ほど前、ハール―ン魔術研究王国の辺境にひっそりと存在した崩れかけの遺跡。
その遺跡が発見され、発掘するためにと"知識の剣"の魔術師と、その娘が訪れていた。
娘さんがうっかり1人で奥に踏み込んだ時に、偶々、崩れかけの通路の先で『保管されたマナフレアの子供』を発見、紆余曲折を経て拾われた。

始めは言語にも四苦八苦していたものの、言葉を教えてもらい、何とか現代に適応するまで世話になる。
その頃には直接拾ってくれた魔術師の娘とは、親しくなっており友人/恩人として接するようになる。
恩義は簡単に返せるものではなく、その人物の為なら、命は元より、誇りを曲げても良いとすら思っている。
文字を教えて貰った時、一番最初に覚えたのはその友人の名前の書き方だとか。

その娘さんが何を思ったのか、実家を飛び出しサイレックオード/エトワール・フィラント号と向かった。
突拍子も無かったが、恩人を放っておけるわけもなく一緒についていくことに。
それはそれとして見知らぬモノ、見知らぬ人と接する機会を大いに楽しんでいるようだ。

・経歴
①命を助けられたことがある
②まだ恋をしたことがない
③高レベルの魔法をかけれたことがある

・理由表
国家や組織が苦手

信条：
闘争（勇気、強さ）

矜持：
・恩義を忘れず、借りは必ず返す
・自由を尊重する