ユーシズ近郊の村の戦災孤児。調査に派遣された冒険者によって保護され、紆余曲折ありユーシズのスラム地区へと身を窶す。窃盗、物乞いで食い繋ぐ日々の中で魔動機捨て場のクズ山で魔動機に触れ、何度も解体を繰り返して構造を理解するに至る。

　13歳を過ぎたある日学園によるスラム街の一斉捜査が行われる。その際にアルカは捕まり、同じように捕らえられた一部の孤児と共にとある条件の下で学生として魔法学園での学習の機会を与えられる(実質選択権は無い様なものなのだが)

　蛮族・人族関係なく国にとっての不要分子を始末する為の"掃除屋"部隊の一員として。

　夜間の過酷な学習カリキュラムの中で魔法と戦闘についての教育を受け、消耗品のように使い潰されていく同級生の中で、アルカは常に生き残り続けた。成果の可否に問わず、時には一人になっても生きて帰った。
　何時からかアルカは"死神""災禍"と噂され、次第に居場所がなくなっていく。指導者達の目も厳しくなり、部隊長にアルカを指名し無理難題を押し付けられるようになった。
　そんな学生生活が1年半を過ぎた頃、アルカは任務の最中に重度の睡眠障害を発症、これ以上は使い物にならないと判断され捨て駒として蛮族領への威力偵察を任される。

　蛮族に追い詰められる最中、極度の眠気の中でとある壮年の放浪者に助けられ意識を失う。起きた後に既に死者として処理された自分には居場所がない事を放浪者へ伝え、半年ほどの間その放浪者と生活を共にし、現在のアルカの大部分を構成する要因となる(口癖や性格の影響の多くはこの期に具わる)
　いつまでも面倒は見ていられないと言われ、ユーシズ発グランゼール経由のキャラバン隊に乗せられ『お前さんは年相応に自由に生きろ』という放浪者の言葉を最後に一人ラゴニアまで寝過ごし、グランゼールを乗り過ごしたどり着いた。