・膝下まであるハシバミ色の長髪
　自分自身の最も美しいパーツだと思っている。一日二時間かけて手入れをし、髪質と長さを維持している
・白を基調としたスチームパンクとも白衣ともとれる衣装
・ろくに食事を摂らず、コーヒーばかり飲んでいるため、やせ型。栄養摂取はオリジナルの栄養剤や点滴がメイン
　・隠居生活も災いしてフィジカル面の衰えが凄い。（現役時代も決して肉体派ではなかった）
・自分の外見をとにかく気にするので、汚れる仕事は基本嫌がる。
　魔動機を弄ったり、解剖医学的行為を行う時だけ白コートを脱ぎ、下に着ている黒シャツ姿で作業をする

・大天才、絶世の美男子を自称するナルシスト。昔は言うだけの事はありましたよ。昔は。
・かつてはかなり多方面に活躍していたが、当時のツレ（悪友）が死んでからは100年程前線を離れていた為、すっかり鈍ってしまった。約100年、というのは多分その位？という丼勘定。隠居初期数10年程度はショックで記憶がふわふわなので、はっきりとは分からない。年齢も多分200か250位？という感じ
　この頃生活をしていた樹海がメインの拠点であり、故郷がわりの場所と思っている
・何度となく、あっという間に置いて逝かれてしまった為、余り他人を自分の内側に入れたがらない。
・本来は身内想いで世話焼き、仲間に巻き込まれて貧乏くじを引きがちな、まあよくいるような男に過ぎなかった。

・出身地不明。もう忘れてしまった。どこにでもあるような、余所者嫌いのエルフの集落であった事しか記憶にない。

・男は四兄弟の末弟として生まれた。特別に排他主義の強い集落で生まれ育ったソレは、息苦しさか、あるいは恐怖からか、一人きりの思想の世界に篭りがちだった。その思考を満たす玩具は、集落の外で兄が拾ってきた小さな魔動機の残骸。壊れているそれを分解しては組み立てを繰り返し、中身を眺めては本来の姿を夢想する日々を送った。
・忌み嫌う外界の技術に傾倒するソレを、当然周囲の存在は容認しなかった。三人の兄以外は。しかし、その兄達もソレを庇い立てて次々に殺されていった。
・ソレは気付いた。際限無く他者への悪意ばかりを垂れ流すその動物は、自分たちと違う生き物なのだと。そして、自然と刃物を手にした。見も知らぬ機械に手を加えるよりも簡単に、全て分解は済んだ。

・アヴェルスは豪雨、キャトリエムは第四。最早兄の顔どころか自分の名前すら忘れ去った男が、自らにつけた名前。

・外科医-サージョン-
　最初はただの知的好奇心だった。
　中身はどうなっているのか、何故呪い、何故生きているのか。
　それを知りたくて様々なものを解体した。
　ただそれだけだった筈の技術は、その内に医学と結びつき、兄弟や、仲間を癒す為の技術に変貌した。
　・・・まあ、この手で本当に助けたかった誰かを救えた事など無いのだが。
・医者-ドクター-
　本気でソレを求めたには手遅れだった。だからもう、必要はない。
・薬剤師-ドラッグメイカー-
　まあ、どんな知識も無駄にはならなかったよ。樹海には脛に疵持つ者もまま訪れた。
　そういう奴等から巻き上げる手段にはなったさ。
・発明家-インベンター-
　魔動機弄りだって似たようなものだ。
　むしろ、ヒトより単純明快な造りのくせにヒトより奥が深い。
　ヒトなんて、生きてる奴なんて面倒なだけだ。
　俺にはもう、これだけあれば良い。