▼生まれた環境：音楽の民　　　▼矜持/執着：侮辱を許さない
　▼幼少期の経験：武芸への道　　▼１回目のハプニング：趣味が高く評価された
　▼少年期の経験：秘密の研究室　　▼２回目のハプニング：家族に愛され、家庭は笑顔に満ちていた
　▼青年期の経験：運命の出会い　　▼３回目のハプニング：立派な先達と知り合えた
　▼冒険に出た理由：人々を守るため　　▼信条：【肯定：努力（労働･日常）】【否定：穢れ（死・アビス）】

　大型魔動機で大陸中を巡業する歌劇団『鉄道劇団白鳥座』の分座【アルビレオ組】属、組長グランデュオ･オリオールとその夫『魔動天使ジャッジ』の間に生まれた、ウルフドッグのリカントの少年。
　生まれた時から機械と音楽、役者や戦士達に囲まれ、育児に向かない両親を支える家政婦たちの元で育ち、かつて英雄級の冒険者であった両親のように『立派な男になる』事を当然のように志す。
　剣で守れないものは剣で、剣で守れないものは歌で、それでもダメなら臆面なく人を頼って『誰かのために生きる』を趣旨貫徹する事を夢見ているうち、アルビレオ組はユーシズ魔導公国に着き---竜災の地ラゴニアの話を耳にする。
　被災地たるラゴニアにチャリティー公演で娯楽を届ける劇団の意向の大使として、そして冒険者として戦って自らもラゴニアに貢献し、その歴をも物語とするためにやってきた。
　己の歌と力がラゴニアに何かをもたらせることを信じ、目指して…

　元貴族たる母とまさしく機械たる父、否定的な言葉を投げかけれない両親の元で甘やかされて育つのを子供ながらに疑問に思い、家政婦や他のスタッフに請うて様々な教えを受けた。
　そのため年相応にヤンチャではあるが、礼節や「イエスアンド」を重んじ、自他ともに厳しく見るが言い方はしっかりと考えて価値観を尊重する思考も持つ。
　つまり直情的でありながら理性的な、若干大人びた（ように振舞おうとする）正義漢にして熱血漢。　その一方で、生粋の歌手として育てられたが故に美的感覚も持ち合わせる。
　武にしろ知にしろ、己や他者が「打ち込むもの」「好きなもの」は何よりも大切と考え、それを理不尽に侮辱する事を決して許せない、ちょっと『出来過ぎた』性格と言える。
　行き詰ったり煮詰まったら必ず時間をかけて考え込んで答えを出そうとする程度には真面目ではあるが…

　劇団のツテで見た「和装」を好み、常に赤い装束を身にまとい、片手剣を使った狼のように鮮烈な剣裁きを得意とする他、何らかの魔法にも素養があるとみられており、常に上昇志向が強い努力家である。