マギテックシューターの花形スタイルである両手利き2丁拳銃スタイルに憧れて
左手でガンを扱う練習していたとき、誤って自分の左足の大腿を弾丸で貫いたことがあり
当時はヒールリング・バレットも覚えていなかったため治療にもやや時間がかかり、
作った傷の深さ、大きさもあって今もなお消えない傷跡になってしまった。

この大怪我の経験から一時は重度のイップスとなり両手利きどころか
ガン1本だけを左で構えることすらできなくなっていて、冒険者として、そして復讐者として
焦りを感じていた時期に死骸銃遊戯の≪ファニングショット≫の存在を知る……。

死骸銃遊戯の習得を目指し師事する相手を探したときに「試練」と称して
魔導死骸区の荒くれに人命軽視の危険な射撃ゲームを要求され、それに応えた経歴がある。
これを「一歩間違えれば人殺しだったぞ」「何を考えてるんだ」と冒険者仲間に強く非難され
対人関係に亀裂が入ったことで、離れた土地のギルドへ移籍することになった。
選んだ理由はやはり人造魔剣の噂。　移籍当初は想像以上のお値段に、過去の金遣いを後悔した。

「自分にはあまり向いていない」と分かっていても。
両手拳銃スタイルへの憧れは、消そうとも、消そうとも、消えることがなく。
他人の命を危険にさらしてまで手に入れた≪ファニングショット≫が活きづらいその理想を追うのは、
不義理に不義理を重ねるようで身勝手で醜いと感じつつも、その選択を止める理由にするつもりがない。

種族的には緑の中にあるメリアでありながら自然破壊の歴史があるという側面を持つ
魔動機文明の力(マギテック技能、アルケミスト技能)を頼りにしていることを後ろめたく思い、故郷には隠している。
ゆえに極力、他人に家名を告げることがない。（名前の『イスラ』自体は本名）

　眠る必要がない種族であり、夜間も研鑽や内職などを行っているため
輪をかけて「眠る」こと自体がまだまだ経験不足で下手くそである。