ヴェルマンドに近年構成されたマフィア組織『ケイメイ』の２番手(No.2)（参謀(懐刀)あるいは相談役(ｺﾝｼﾘｴｰﾘ)または金庫番(番頭)）。
バジリスクのウィークリングであり、異形の右目と鱗が生えた肌の一部にその特徴が見て取れる。
無用な混乱を避けるため、普段は左目以外を覆い隠す服装をしており、頭巾等を外すのは非常に稀である。

神官らしい丁寧かつ紳士なふるまいをするが、言動の節々に冷血漢もしくは犯罪者じみた空気がにじみ出る。
また“月神”シーンに仕える者として暴力を振るわない(ダメージを与えない)ことを『戒律』としている。

副業として、娼館“名残の月”を営む傍ら、シーン教会として孤児院の院長を兼任している。
（娼館の稼ぎはすべて孤児院の運営に回されるが、それでも清潔な金は不足している）
最近多くの人が入ってきたのをきっかけに駄菓子屋を始めたが、軌道に乗るかは不明。

カセエ（PL望空様）
『ケイメイ』のトップ、つまり上司(ボス)であり、旦那役(パートナー)であり、仇敵(フレンド)である。
彼女が行くところに“オモノ”は潜み、姿は見えずとも常にその傍に随っていることだろう。

「安らかなる夜のごとく、すべての者に安心を……」

ヴェルマンドのやや外れに位置する一般的なシーン教会。見た目も普通。
オモノを含めた数人の神官と、十数人の孤児たちが身を寄せ合って生活している。
運営資金は、神官の副職、支援者からの寄付、後述する娼館からの利益から成る。
大半の資金は薪代と衣装代に変わるため、万年金欠気味らしい。パトロン募集中。

「昼は温泉で、夜は人肌で……ぬくもりをご提供いたしますわ」

孤児院からほど近い場所にある小綺麗な娼館。安心安全のシーン教会直営。
十人前後の娼婦と、彼女らの身の回りを世話する職員が数名在籍している。
娼婦はシーンの信仰者で品が良く、値段相応のサービスを提供してくれるため、評判は上々。
何か困ったことがあれば、冒険者たちに依頼が出されることもしばしば。

「ご安心くださいませ。愚僧が作った駄菓子はございませんわ」

孤児院に新しく併設された、こじんまりとした駄菓子屋。オモノが経営を行っている。
子どもらと神官の手作り駄菓子が主で、たまにヴェルマンド内で屋台や売り歩きを行っている。
おススメは『ケイメイ』印のオポン菓子、雪のような見た目と素朴な味わいがセールスポイント。

【罪を犯したことがある（1,1,5）】
　…その出生からはみ出し者とされた彼女は、知略によって同類をまとめあげ悪事に手を染めた。
　　最も、憧れのあの御方を目にした瞬間に、当の本人は勝手に改心してしまったが。

【異性の家族がいない（5,5,6）】
　…神聖娼婦(Sacred Prostitution)の娘であった彼女は、母と同じような人々に囲まれ、祝福され、そして愛されて育った。
　　愛しい家族に手を出す者がいれば、娼館に巣食う蛇は躊躇なく報復に出るだろう。

【純潔である（6,1,6）】
　…知識もあり環境も整っていたが、彼女と夜を共にしようとする物好きは用意できなかった。
　　容貌は当然として、見えない所までコンプレックスを抱えているとは誰も思うまい。

【任侠(Lowlife)：５】
　…悪事に手を染めた経験と知性を生かし、日陰どものまとめ役として生きている。

【神聖娼婦(Sacred Prostitution)：４】
　…神殿(娼館)暮らしの彼女にとって、その手の知識は自然と身につくものだった。
　　ましてや、かしましい家族たちが手取り足取り学ばせたのであれば猶更。

【駄菓子屋(Candy Seller)：１】
　…新規開拓のために最近始めた商売。余った商品は孤児院の子どもたちの胃の中へ。
　　実は裏帳簿が存在しており、資金洗浄を行っている……もしも利益が出れば、だが。