「皆様、お初にお目にかかります。わたくしめは【魔弩型戦闘用自動魔導人形（ティラトーレ・コンバット・オートマタ）】...グランディエ（Grandier）と申します。以後、よろしくお願いいたしますね。」丁寧にお辞儀
「わたくしめの得物はこのクロスボウですね。後ろから、助力させていただきます。」
「お恥ずかしながら、武器職人もしておりますので、そのうち...皆様の武器を打たさせていただける機会をお待ちしております。」

人に忘れ去られた遺跡から生まれたマシーナリであり、性別は不明だが...どこか紳士的な口調をしている。
武器職人としての腕前もあり、時折、副業として武器職人としての腕を振るっている。

変形機構が備わっており、戦闘時には違った一面が見られる模様....？

魔動機文明時代、大破局の予兆が各地に出始めた頃....ある大国の王が各地の状況を危惧し、とあるプロジェクト...『魔導機兵団』の設立を行うことにした。
ーー現代のラクシアではほぼ不可能だが、魔動機文明時代における技術力はそれすらも可能であった。
各場面での戦闘を想定し、『近接型』『白兵型』『戦舞型』『重闘型』『魔銃型』『弩撃型』『護盾型』『近衛型』『魔撃型』『諜報型』『参謀型』『騎兵型』などの様々な魔導機が生み出され、いずれ訪れる大破局に備え、鋼鉄の戦士による兵団が結成されていく。

だが、やはり時代の変化には抗えず、大破局によって文明は滅び、大国も亡国となってしまうーー。
大国の滅びに伴い、『魔導機兵団』の存在は忘れ去られていき、鋼鉄の戦士は遺跡の中で朽ち果てていくかと思われた。

...付喪神。それは長い年月を経た道具などに魂が宿った存在のことを指し、ごく一部の地域で信じられている考えだ。
多くの人々は信じようとはしないが、それは確かな奇跡であり、その奇跡によって生まれた種族が存在する。
ーー透明度の高い鉱石の体に魂が宿る種族、『フロウライト』
そして、魔動機に人造の魂が定着し、機械の身体をもつ種族...『マシーナリー』

ーー人に忘れ去られた遺跡、『魔弩型』の人型魔導機が『マシーナリー』として、覚醒の時を迎えるーーー。[---]