【フォーリン流竜顕術】
(ユランアウルク聖竜国)- 入門条件
- 50名誉点
150年ほど前に、偉大なる魔導士フォーリンにより生み出された流派です。
フォーリンはハールーン魔術研究王国の宮廷魔導士でありながら、幻獣が住まうタミール山脈出身という奇特な人物でした。幼少期には親はなく、その地に住まう幻獣達により育てられ、行く末は彼等と共にありたいと願い、幻獣と共に居るための方法を模索しにハールーンへ降り立ちました。
その後は自身の才能を開花させますが、研究に没頭する中で、タミール山脈の幻獣の住処が蛮族に荒らされているという報告を受けます。いてもたってもいられず、フォーリンは現場に向かいましたが、そこで見たのはかつての家族たちの無惨な姿でした。
フォーリンはこの惨状に怒りを覚え、弔いのために連合軍に参加し、自身の研究成果である「練技を昇華させ、竜に近づく術」を公開します。これにより連合軍側の戦力は増大し、一時的に蛮族を押し返すという戦果を得ました。
しかし100年前の戦いにおいて、フォーリンは蛮族の罠に嵌まり、数十名の門下生と共に孤立してしまいます。その後、門下生の亡骸は見つかったものの、本人の遺体はいまだ発見されていません。
フォーリンが行方不明となったあとは、彼女と同じように幻獣を愛し共に歩む者のためにと、この研究は流派として体系化され、ユランアウルク聖竜国にて今もなお受け継がれています。
流派装備
【フォーリン流竜顕術】には、秘伝の効果によって使用可能になる生体武器があるほか、エンハンサー技能による動きを助ける特殊な衣装が存在しています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
竜翼![]() | 0 | 〈格闘〉B | 0 | フォーリン流竜顕術習得者が生やす戦闘用の竜翼 |
竜の闘衣 | 12 | 〈非金属鎧〉B※グラップラー装備可能 | 5,000 +30名誉点 | ブレスやエンハンサー技能を基準とする判定に+2のボーナス修正を得る |
秘伝
【フォーリン流竜顕術】の各秘伝の習得には、特定の練技の習得を前提とします。
もともと対応した部位を持つキャラクターであっても、前提となる練技を習得していなければ習得できません。
また、これらの秘伝の効果はカテゴリ〈格闘〉以外の武器や盾を装備した状態では適用することができません。
《竜の翼》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【ワイドウィング】
- 限定条件
- 武器・盾の未装備(〈格闘〉を除く)
- 使用
- -
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- -
- 概要
- 翼で攻撃できるようになり、回避力+1
- 効果
この秘伝は、翼を持つキャラクター(飛行能力の有無は問いません)または練技【ワイドウィング】の効果がで翼が生えている者が、補助動作でMPを3点消費することで使用できます。
使用すると10秒(1ラウンド)の間、自身に生えている翼をカテゴリ〈格闘〉Bランクの生体武器〈竜翼〉として扱うことができるようになり、さらに自身の回避力が+1されます。
《竜の火炎》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【ファイアブレス】
- 限定条件
- 武器・盾の未装備(〈格闘〉を除く)
- 使用
- -
- 適用
- 1回の「炎吐き攻撃」[**のブレス][竜の息吹]
- リスク
- -
- 概要
- 【ファイアブレス】[**のブレス][竜の息吹]の威力に+「エンハンサー技能レベル×生命力ボーナス」
- 効果
この秘伝は、【ファイアブレス】の効果によって吐ける炎による攻撃、[**のブレス]、[竜の息吹]を使用するさいに、自身のHPとMPを3点消費することで使用できます。
その威力を+「自身のエンハンサー技能レベル×自身の生命力ボーナス」します(最大100)。
《竜の脈動》
- 必要名誉点
- 100
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《竜の翼》、《竜の火炎》、【シェイプアニマル】
- 限定条件
- 武器・盾の未装備(〈格闘〉を除く)
- 使用
- -
- 適用
- -
- リスク
- -
- 概要
- 「変装判定」で竜を装う。竜の攻撃をするさい達成値+2
- 効果
秘伝習得者が【シェイプアニマル】で動物に変身するさい、全身を小さな竜のような姿に変化させることを選択できます。
小さな竜の姿になる場合に限り、衣装や鎧、カテゴリ〈格闘〉の武器を装備したまま変身できます。その後、例外的に鎧と装飾品、カテゴリ〈格闘〉の武器の装備状態は変身前のものを受け継ぎ、近接攻撃を行う場合にはカテゴリ〈格闘〉の武器を使用することができます(変身によって見た目上は翼や尻尾が生えますが、変身しただけでは飛行能力はなく、〈翼〉〈尻尾〉を武器として使う場合は別途用意する必要があります。っまた、例外的に【バルーンシードショット】による攻撃は可能です)。この姿で器用度が基準値の、両手を必要とする行為判定を試みる場合、-2のペナルティ修正を受けます。このペナルティ修正は「用法:1H」のアイテムを使用する場合は受けません。各種判定において両手が必要かどうかは、最終的にGMが判断します。
この状態で、「魔物知識判定」や、それに類する能力による看破を試みられたときに、自身の「変装判定」によって対抗することができます。達成値の比べあいを行い同点、ないし、秘伝使用者のほうが高かった場合には、能力の看破を受けず、さらに、仔竜(ドラゴンインファント)であると偽ることに成功します。相手は仔竜であると思いこむため、看破の再挑戦を行えません。
また、上記の「小さな竜」に変身している、【ビカム・ドラゴン】などによって本物のドラゴンに変化している、あるいは自身が本物のドラゴンである場合、さらに補助動作でMPを3点消費することで、10秒(1ラウンド)の間、以下の判定に+2のボーナス修正を得られます。
・【ファイアブレス】、[**のブレス]、[竜の息吹]による判定
・〈翼〉または〈翼を強化する武器〉での近接攻撃による命中力判定
・〈尻尾〉または〈尻尾を強化する武器〉での近接攻撃による命中力判定
・〈牙〉、〈爪〉、それらに準ずる攻撃方法での近接攻撃による命中力判定