“全裸神”ダイゼンラ
(第三の剣/古代神)聖印と神像
ダイゼンラの聖印は、太陽を思わせる円形と、それを包む梢を意匠化したもので、健康と繁栄、そして神の庇護を象徴しています。
基本的にダイゼンラの神像はその名の通り全裸で健康的な肉体を持つ青年として描かれ、特に、柔和な表情が強調されています。
神格と教義
ダイゼンラは、神話によればティダンとアステリアの子とされています。また、母が第一の剣ルミエルに触れたとき、胎内にいた彼もまた神としての力を得たと伝えられています。
生まれながらに強大な力を持っていたダイゼンラは、その力をもって人々を守ることを誓い、数多の戦いを生き延びました。
ダイゼンラという名は厳密には神の名ではありません。後世に伝わる仮のものであり、本来の名は別にあったとされています。母を敬い、生まれながらの姿を大切にした彼の在り方から、この名が付けられたというのが一般的な説です。
穏やかで人々を深く愛していたダイゼンラは、自らの力をもって周囲の者たちを救おうと尽力しました。しかし、幾度もの戦火が技術の革新と文明の発展を促したことで、彼の強い力をもってしても止められぬ争いが増えていきました。やがて神話に伝えられるような大きな戦乱に巻き込まれ、彼は零落し、神としての立場を失い、本来の名も喪失してしまったとされています。
この時に、人々は衣を纏うことで真実を隠すようになったとする教えが生まれたのではないかと言われています。それは彼が人々の陰謀と策略に敗れたという説を補強するものでした。
今となっては、ダイゼンラは庇護を司る神として少数の部族の中に教えが残る程度になりました。
過酷な環境を生き抜くための加護を与え、その力によって人々を庇護しようと志すダイゼンラは、文明に守られていない人々にとっての救いの神となることは間違いありません。
しかしながら、全裸神の名が示す通りダイゼンラは衣を脱ぎ捨てることを良しとしています。生まれたままの姿を示すことで虚飾のない、素朴な暮らしをすることを尊ぶのが彼の在り方であり、その姿を取ることで生まれる不利益はその全てを神であるダイゼンラが引き受けるとされています。
すなわち、ダイゼンラが目指すところは自身の力によってあまねく人々を救済することであり、ダイゼンラが力を失ってからは半ば形骸化しているといっても過言ではありません。
文明が進歩するにつれ人々はダイゼンラの庇護を必要しなくなりました。それでも、かつての神が目指した優しき理想を伝え守ることが重要なのだと、教えが現存している部族の長は説いています。
格言
「汝、衣を解き心を開け。偽りなきことを恐れず、平穏を愛せ」
「生まれてくるものに善悪無し。全てを愛し、共に生きよ」
「裸なれど、守る腕と進む脚、意志を伝える口を持つと心得よ」
特殊神聖魔法
- 2
- 【ヘルシー・
ライフ】
- 消費
- MP5
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 1日
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 全裸に近ければ近いほど、強力な生命抵抗・精神抵抗を得る
- 効果
人間本来の生命力を賦活し、健康的な生活を送らせます。
「毒属性」「病気属性」、および天候・気候によってもたらされるその他の効果に対しての生命抵抗力判定、精神抵抗力判定を行なう時、その達成値にボーナス修正を得ます。対象となるキャラクターが防具と、装飾品:顔のいずれにもアイテムを装備・着用をしていなかった場合、達成値に+2のボーナス修正を得ます。さらにその上で、装飾品:背中、装飾品:腰のいずれにもアイテムを装備・着用をしていなかった場合、更に達成値に+2(合計+4)のボーナス修正を得ます。更に、武器も含み全ての部位に聖印を除き何も装備・着用していなかった場合、更に合計で+2(合計+6)のボーナス修正を得ます。効果時間中に装備が変更された場合は、該当する状態のボーナス修正へ適宜変更されます。
- 4
- 【シンセア・
ダイアログ】
- 消費
- MP5
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 1時間
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 誠実な対話を試みる際、その判定達成値に+4する
- 効果
裸の付き合いによって相手に対する印象を向上します。
この魔法は相手に対話を試みる時など、術者の印象が相手に影響を与える判定を行なう時、その達成値にボーナス修正を得ます。この効果は、術者が防具と、装飾品:顔、装飾品:背中、装飾品:腰のいずれにもアイテムを装備・着用をしていなかった場合、その判定達成値に+4します。
- 7
- 【ブレッシング・
オブ・ バース】
- 消費
- MP10
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- さまざま
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 接触しつづける限り持続的に10点回復を与える
- 効果
身体に触れることで相手に庇護の力を与えます。
術者と接触しているキャラクターは、自身の手番の終了時にHPを「10」点回復します。
この魔法は術者が対象に接触し続ける限り効果を持続します。術者は接触し続けている限り、自身の手番に主動作を行なうことができません。
- 10
- 【アサイラム・
ウォール】
- 消費
- MP16
- 対象
- 接触点
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- なし
- 概要
- 害意あるものを拒絶する障壁を発生させる
- 効果
術者の接触した地点を中心とした、半径30mの球形をした障壁を顕現させます。この障壁は視線を遮ることなく、物体も素通りさせます。「形状:射撃」「形状:貫通」の魔法や特殊能力も素通りさせます。また、この障壁は基本的に地形などに干渉することなく発生します。
術者が望むキャラクター以外がこの壁を通過しようと試みた時、精神抵抗力判定を行なう必要があります。失敗した場合、通過できず直前のエリアまたは直前1mの座標で移動を終了します。「形状:突破」の効果や、強制的に移動させられる効果でこの壁を通過しようとするキャラクターについても同様の処理を行ないます。
キャラクターが通過を試みた段階で術者にはそのことを感知することができ、更に術者は、そのキャラクターに対して魔物知識判定を行えるだけの情報を得ることができます。
- 13
- 【リムーブ・
ディスコンフォート】
- 消費
- MP10
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 触れたもののあらゆる不利益・不快感を取り除く
- 効果
触れたものに発生するあらゆる不利益を取り除きます。
対象が受けている不利益や不快感をすべて取り除きます。ただし、穢れ、死亡状態、ダメージ、部位の欠損には影響を与えません。解除するためには、解除したい効果と行使判定で達成値の比べ合いが必要です。この魔法の使用者の達成値が上回れば、効果は解除されます。複数の比べ合いが必要な場合、その都度に処理を行ないます。