〇錆びた鉄の鳥のおきもの：アヴェンと雑貨屋に行ったときに見つけたガラクタ。
「・・・友達と一緒に買い物にいくと、たのしいわ。」
〇虹宝石のネックレス：虹のように宝石を何個も並べたネックレス。アヴェンからの贈り物。
「・・・友達からのプレゼントなんて初めて。たいせつにしなきゃ。それに、いつかはお返ししないと。」
〇ラル＝ヴェイネのマント
紅い布地に、牡丹の花があしらわれたリュフトフェンっぽさのあるもの。
「ルゼンが買ってくれたの。似合うんじゃないかって。ふふ、依頼には着ていけなさそうだけど・・・こういうのもわたしに似合うのね。」
〇ミスリルの懐中時計
銀色の懐中時計。その時計に繋がれた鎖もまた銀色で、光に照らされると美しく煌めく。
「ソフィーティアが買ってくれたの。どうかな、ちょっと大人っぽくみえるかな？」
〇絆の雪結晶
アヴェンがイルミリアの生命力を吸って、アヴェンの生命力と合わせたものを石に注いで生まれた雪のような結晶。
――――しっかりとした堅さで・・・とても冷たいのに、不思議なほど安心する。
「アヴェンの力でアヴェンとわたしの生命力を石に注ぎ込んでできた結晶。わたしとアヴェンの絆・・・それを形にしたもの。
―――――うれしい。」
〇万華鏡
ルゼンがイルミリアのために作ってくれたもの。
中は秋っぽい琥珀色に、イメージに合う雪のマークをモチーフにして、後は魔法っぽいきらきらってした感じでデザインしてある。
「ルゼンがわたしの誕生日プレゼントとして作ってくれた世界で一つだけの万華鏡。
――――すっかり誕生日だってことわすれてたからなあ。
そんなわたしにもプレゼントしてくれるなんて・・・」

〇なかよしのペアリング
ある運動会に出たときの優勝賞品。つけてる間、つけてる人の表層心理が頭の上に文字として出てくる。なお一回つけると1日はずれない。
「もうひとりのわたしと一緒に出た運動会での優勝賞品。すっごくはずかしかったけど・・・いい思い出だわ。
・・・もうひとりのわたしは消えちゃった、ううん。魔導書に戻ったけど。また会えるわ。その時までは・・・この指輪の片方はリートに預かってもらってるの。」
〇白雪の絆手帳
真っ白な皮張りの手帳あるいはメモ帳。ページ数は一見10数ページ程度だが、不思議なことにこの手帳は使えど使えど減ることはない。
また、念じて書くことでイルミリアの持つ魔剣、魔導書に書かれているような文字にすることができて。この文字はイルミリアと、紙に書いた人が読んでほしい相手以外には読むことができない。
「これはもう一人のわたしから分かれてできた、世界でひとつだけのメモ帳。使っても使っても。周りのマナを少し使って無限に新しいぺージを生み出す魔法のメモ帳。
――――ルゼンへのプレゼント。わたしとルゼンが交わした約束と、絆の一冊。
今までいろんなものを貰っちゃったからね。少しでも返せてよかったわ。」

〇白雪の魔導書
イルミリアがいつも持ち歩いている魔剣。真っ白な魔導書。
この魔導書を開くと謎の文字でびっしりと書かれているページ、挿絵が書かれているページ、そして真っ白なページがあり・・・時折、真っ白なページに挿絵が描かれる。
そのページを開きながら念じると、なんと魔剣の中に入り、魔剣が生み出したダンジョンを攻略することができる。
無事攻略すると、挿絵があったページの次のページから数ページが謎の文字でびっしりになる。
その文字はイルミリアと、一緒に冒険した仲間であれば読むことができ内容はその冒険のイルミリア視点での記録がかかれている。
この魔剣は攻略されればされるほど、力が増しているようだが――――謎があまりに多い。
だが、ひとつ。イルミリア曰く。――――”もうひとりのわたし”
「いつのまにかもっていた魔導書。放そうとしても話せない魔導書。
この魔導書がわたしをきっと、わたしの願う夢の先に誘ってくれるの。
――――そして、わたしのしらないわたしをしっている、もう一人のわたしでもあるの。」