■アライメント　【混沌・善】

混沌：ルールや決まりより、自分がどうしたいか、を優先する。
善　：縛られるのは嫌いだけど、誰かを傷つけたり泣かせたりするような事は、もっと嫌。


■背景
とある立場ある貴族の次男坊。
未だ見ないものを見るために、冒険者になるという無鉄砲の結果、故郷から飛び出してきた。

■人格的特徴
明るく、元気で活動的。考えるより動き、立ち止まるより走る事を好む。

■尊ぶもの
自由と冒険。
未だ見ぬもの、出会わなかった誰か、知らない景色を見たい。
たとえ総てがそうでなかったとしても、世界は何処までも広くて美しいものだと信じている。

■関わり深いもの
周りにいる者たち。
家族や友人は親しく優しくしてくれたから、自分も同じようにそうしたい。
生まれた時から共にいる妖精たちにも親しみを覚える、彼らの様に自らの気持ちの儘に在りたい。

■弱味
・物事をあまり深く考えず行動する。結果、良い結果にも悪い結果にもなるけど。生き方は変えれれない。

都市タムワースを収める領主、ベレアス・タムアースの第二子。
シロナとその兄は父(人間)と母(エルフ)の間に、どちらも人間として生まれる。
※ラクシアで人間-エルフで交配した場合、人間かエルフのどちらかになる。

エルフの母が妖精使いであり、シロナはその素養を色濃く受け継いだ。
生まれながらに妖精と親和し彼らとの交流をごく自然に行っていたという。（フェアテ1)
もっとも、都市から離れる事が無かった為、その素養が伸びることはなかった。

幼少から面白がって、暇な時には妖精を呼び出してはおしゃべりに興じていた（フェアリーウィッシュによるもの）
小さな子供が妖精と戯れている姿は、都市内では奇異に映るのも当然のことであった。
幸い、領主の子という立場のおかげで「神秘的」という印象に収まっていた。
妖精たちに影響されて、奇矯な振る舞いをすることもたびたびあったが、その印象もあって周囲には「そういうもの」と理解しきれないままに、理解された。

好奇心旺盛な部分は子供のころからあり、冒険物語や英雄譚の類を齧ってからは、ますますその傾向は高まった。
『冒険』と称して家を飛び出して、街中を散策することはよくあった。
習い事をさぼっていなくなったかと思えば、街中で同世代の子供らとごっこ遊びに興じているなんて珍しくもなかった。
行動的で愛嬌があり、友達を作ることに苦労は覚えなかった。
なお、抜け出したことに気づいた世話役に、抱えられて連行される姿がたびたび見られた。

知識を詰め込むような学びは苦手で、世話役はシロナの興味を引き出すために苦労した。
物語に絡めたり、個人的な約束を引き合いに出せば、しぶしぶ納得する事がわかってからは、何とか一端の作法を身に着けさせることに成功した。(貴族5)
半面、身体を動かすようなものには意欲的で、領主一族の男子として必要な嗜みを覚える事は楽しんでいた。（ファイター1/ライダー1/レンジャー1)

歳を重ねると冒険心はいよいよ高まっていた。
兄が次代領主として学び始めて、スペアとしての次男の価値が減じた事にも理由があったかもしれない。
父親からは「成人してから」と条件を付けられたものの、２か月ほどフライングする。

故郷で仲良くなった者らが、旅立つのに合わせて、共にシロナも旅立った。
冒険者として経験を積むことを目的にしていてその場所については余りこだわりはなかった。
だから「友達と一緒の場所」にしようと思って、ユランアウルクへと至る事になった。

・父　ベレアス・タムワース
45歳。人間。タムワース領主。優秀な騎士で、タムワースの兵団の団長でもある。
成人したばかりの若いころに遍歴した経験があり、武芸をそのころに磨き、いくつかの逸話を残す。
兄が凶事で斃れた事から、領地に呼び戻され、渋々と領主となる。
熟達した戦士でもあり、タムワース領周辺で武力が必要な案件があった場合、兵団を引き連れて前線に行く。
近年は衰えが出始めたことと、長男が成長してきたこともあり、領主の交代も視野に入れつつあるといわれている。
豪快磊落な性格で、あまり細かいことは気にしないタイプ。
領主になってから身に着けた処世術や貴族としての立ち回りもこなすが、あまり好みではない。
遅くから生まれた末子のシロナをめっちゃ甘やかしてる。
それはそれとして鍛錬の際にはしっかりしごく。これも愛情。

・母　エレイン
年齢不明。エルフ。
熟達した妖精使いにして戦士だったという人物で、旅のさなかにタムワースに逗留していた。
その当時、タムワース領を襲っていた脅威に対して、好奇心と義侠心から解決に協力した。
事件そのものは1年ほどで終息したのだが、その際にベレアスと恋仲になり、子を授かる
子が成人するまではという約束で、旅路を休止しして、領地に留まっていたという。
第二子(シロナ)を授かるものの、長男の成人する年に、彼女は約束通り、旅に戻っていった。
その約束から「妻でなくても構わない」と言っていたエレインを、ベレアスは妻として迎え入れた。
ベレアスはエレインが去った後も後妻を迎え入れることもなかった。

・兄　マルク・タムワース
25歳。人間。次期領主。
どちらかというと自由奔放な両親を反面教師にしたような、実直で真面目な青年。
領主である父の仕事を少しずつ学び、任せられるようになっており、次代もタムワースは安泰と領民からは安堵されている。
シロナと違って妖精使いとしての素養は母から継ぐ事はなかったものの、父から戦士としての才能を受け継いでいる。
兵団の副団長も務めており、戦士としての技量以上に指揮官として強いタイプ。
父みたいに単騎駆けとか駄目だと思うと真顔で言う。
母を知らずに育った弟については気にかけており、母が去ってから後はよく世話を焼いていた。
ただ弟の自由奔放さは明らかに母譲りなのが、とっても気にかかっている。
苦労人。

・世話役　スレン
シロナが10歳になるころまで世話を任されていた、家政婦5以上かつ兵団所属の人。
自由奔放にあれこれやってるシロナを見張ったり連れ戻したり、心配していた苦労人枠。
シロナが妖精魔法を実践する場合は、たいてい実験台にされていた哀れな人。
領主の幼い子を任せられる程度には気が利き、護衛もこなせる優秀な人材かつ信頼されている人物。

・シロナと家族周りの関係。
父や兄といった家族関係は良好。
父は忙しくてあまり構ってもらえなかったが、大切にされていることは理解していた。
あとおねだりすると色々と叶えてくれるので大好き（？）

兄については大変慕っているが、頭が上がらない相手でもある。
歳が離れていることもあり、兄というよりは親の一人みたいな印象を抱いている。
物心つく前から自分になにかと世話を焼いてくれた事から、兄に強く言われた事なら大抵のことはシロナは渋々受け入れる。

世話役に対しては、友達とかそういう印象。
兄とは別の意味で親代わりの一人と認識しているが。
その慕い方は「この人なら何をやっても大丈夫」という無邪気でちょっぴり残酷な形。
ある意味で言えば一番甘えられているともいう。

母については、よくわからない。顔も覚えていないから。知らない人、いない人という印象。
ただ自分に託されたマジックアイテムだけが、繋ぐ縁だった。

エユトルゴに属する街の１つ。

エユトルゴには大破局時に放棄され、再建されずに遺跡になっている都市がいくつかある。
タムワースもそうして一度は破壊され、その後に再建された数少ない都市のひとつ。
エユトルゴの中では珍しく農地に適した肥沃な土地を幾らか有しており、またスフバール＝エユトルゴ間の街道沿いの中継地点としての需要があった。
その為、自然と人が集まり、都市が徐々に再建され、今では都市国家の一つのような形で自治に収まっている。
※来歴は「自由都市リンド」に近しい。

エユトルゴにおいては王が直接統治しているのは首都ウラスールだけであり、こうした数少ない都市や町、そして遊牧民はそれぞれ自治を行っている。
平時に置いて王がそこへ介入する事はなく、他国や、他地方との交易も自由であり、タムワースも領主を中心として独自の自治を行っている。
位置関係からか、文化的にはスフバールのものも流入していて、エユトルゴの遊牧民の文化とは半々といった所。
麦や芋類の生産と、酒類への加工といった文化はそうしたスフバール由来のものであったりする。

農耕地に適した幾つかの村と、金属資源を算出する鉱山を擁しており。
都市ではそれらを加工した品を生産し、各地との商いをすることで不足品を補っている。