ダリオン神殿に捨てられた片目翡翠色、片目黒色のオッドアイのエルフ
捨てられた理由はおそらく目が不自由なのとオッドアイだろうと神殿に一緒に住む同じ孤児から言われる
成長しダリオンの声が聞こえるまでになると神殿内では敬われる反面『忌子』として後ろ指をさされる

そんなある日、街で流行り病が発生し助けようとしたところ神殿長から助ける人間の優先順位などを言われ
嫌々ながら従う、結果助けられたはずの多くの人を助けられず、また言われのない罵倒を受け心が荒んでいく

そして兄と敬っていた人物が神殿を離れ、心の唯一の拠り所を失い、自身も神殿を離れ地位や名誉に従わない
放浪者として生きていく道を歩み出した

自身には自身以外の魂があることを知っており、その魂の波長を受け存在しない記憶から『人を信じられない』
と言う念が刻まれている。
自身の境遇そして『忌子』として育った彼は、いずれその器を同じ器にいる『もう一人』に渡そうと思っている
そう、『自分が本当にこの世界にいらない存在だと自覚できたその日に』