幼い人間の少女。5歳児。
5歳児としては異様な身体能力と、人格を有している。
原因は高達成値の「リーンカーネーション(神聖魔法14)」を受けたことに起因する。
元々は30代のオッサンだったのだ。
しがない傭兵団の雑兵の一人として、生きて死んだ記憶を持っていた。
5歳で生前の記憶を取り戻し、あからさまに人格の変わった為に、両親から気味悪がられて疎まれる。
嫌気がさして、手切れ金と称して持ち逃げした金を元に、出立するのであった。
その性格は粗野にして下品、もうなんというか三下のチンピラじみた自己中心的かつ守銭奴のアホ。
欲求に弱く、自分の欲望は全肯定。他人が自分より得をするのが許せないという実にちっぽけな器を有する。
「俺はグラスランナーだ」などと真偽判定3くらいで看破できる嘘と共に、酒や煙草をせびり、賭場に繰り出す。
ヴェルマンドにやってきたのは、此処で作られる人造魔剣というものを聞きつけ、金の匂いがしたからだ。
魔剣というのは使いもしない好事家にも高く売れる。現代製か過去製かなんて余程の目利きでもなければわかるまい。
適当にやっすい魔剣を依頼して、それを高値で売り捌けばよいのだと皮算用をするのだった(失敗します)
【経歴/過去】
ブルライト地方の農村で、農家の三男として生まれる。
麦粥すすって食つなぐ一生に嫌気がさして、成人を機に故郷を出奔。
冒険者となるが大した技能も知識もない奴が大成できるわけもなく、落ちぶれる。
悪名も溜まり、冒険者を続けられなくなった頃、似たような落伍者仲間に誘われて、野盗なんだか傭兵何だか分からねー集団に属して働く。
元はどこぞの貴族のスペアのスペアの三男坊だったという似たような境遇の、傭兵団のリーダーに従う集団の一員として働く。
その後は地方の村を襲う山賊や妖魔を殺して、村から報酬をせびったり。
村を襲う悪人をぶち殺してきた時もあり、報酬をマトモに支払わなかった村を襲って農民をぶち殺した時もある。
そんな山賊なんだか、傭兵なんだか分からない暮らしを送る。
市民権などないから碌な職も住処も得られず、信用など戦働きのそれしかないから、荒事からは離れられぬ。
そして立派な理由の荒事は、冒険者の仕事で、傭兵に回ってくるのはドサ回りか、人に誇れぬ汚れ仕事ばかりだ。
「お前どんな経歴でここまで落ちてきた?」なんて隣の奴に聞いてみれば。
誰もが似たような経歴で、誰もが似たような痛い目に遭い、クズがクズ同士でお互いの血をお互いの身体に塗りたくって生きてきた様子だった。
所詮、弱者や持たざる者が、無理に上を目指したところでこの様な有様になるのだと、互いに嗤いあった。
転機と終わりは、とある戦場の事だった。
魔域多発地帯でもあり、新興国家でもあるミラージ共和連邦。
とある街が魔神集団に飲み込まれる事件が発生し、国軍が動く余裕もなかったため近隣の兵力が集められたのだ。
その中に彼の所属する傭兵団の姿もあった。
ここで活躍すれば、相応以上の見返りが得られると、そんな話があった。傭兵団の団長は乗り気だった。
半傭半盗の身なれど、一代騎士に、貴族の末席になれるやもしれぬ。そうすれば配下も国の碌を食む、市民権を得た兵士になれる。
そんな夢を抱き、地獄のような戦場へと身を投じるのだった。
そしてそこで彼は戦死した。
つまらない傭兵団の、その末端の雑兵がくたばった、ただそれだけの事実を残して。
【その最期】
死に際は、柄にもない事をやって、終わったような気がする、曖昧だった。
『お前さんの死に様は、中々に面白かった』
『だから、ひとつ、興味が沸いた』
嘲るような、ひどく楽し気な声だった。
『底辺の屑が、生まれ変わった時。また同じように屑になるのか、――それとも違うように生きるのか』
『是非とも、教えてくれないか』
くそったれ、強くそう思った事だけは、よく覚えている。
【どうでも良い設定】
■コンセプト
オリジナル設定を使わずに、ラクシアの世界観に沿った形で『できるだけ低年齢のPC』を『ある程度の説得力を持たせて』作る事
■今後の予定
実のところ、彼女の中には元傭兵雑兵のおっさん(クリストフ)の意識と、元々の5歳女子(クリスティナ)の意識が入り混じっている。
少女クリスティナの意識は、日々の経験で成長をしており、その結果によって、最終的に統合された意識の傾向が変わる。
それは5歳~8歳の三年間の間にたえず揺れ動いており、経験によって変化する事だろう。
8歳ごろにその人格は概ね形質が決定される。
おっさん(クリストフ)の意識が強く残れば、男性的で荒々しく、生前より幾分丸い在り方になって生きるかもしれない。
少女(クリスティナ)の意識が強く出れば、女性的で瑞々しく、かつてではなかったような生き様を見せるかもしれない。
■恋愛観や性的嗜好
基本的に男性的な性的嗜好を持つ。
元々から欲望をあけすけにするような傭兵者だっただけあって、欲望に対して特に隠すような事がない。
また上記の通り、少女面が強くなると肉体側にひっぱられた性質を帯びるようになる。
要するに余程に交流が深い相手が居れば、男女の性別に関係なくそう言う対象になりうる。
まぁそんな相手ができるかどうかは別にして。
■叱り方
基本的に痛いのも怖いのも苦手なので、適当に小突けば転がる。
脅せばビビッて後ずさりする。三下なので。
一番覿面なのは、阿漕な小細工で稼いだ金を適当に没収する事である。
滂沱と涙して膝から崩れ落ちるので。