大農場や花桃塾の周辺で比較的目撃されうる長命種のメリア。
産まれた時点ですでに周辺には誰もおらず、隣には蔓の巻き付いた木が一本あるだけだった。この時、蔓の巻き付いた木から、ほんの数語だけ──カティア・ベネディクトという名前ととある場所の名前──を聞いた。そしてそれを忘れていた。
それからしばらく、精霊たちと関りながらほど近い森で一人生き抜いていた。厳密には精霊たちに保護されていたのと同然だが、この時の彼女は正に野生児であった。
そんなある日、森へ来ていた冒険者の会話から偶然耳にした「泉剣荘」という言葉をきっかけに、前述の事実を思い出す。
名前を取り戻した彼女は、もう一つの名がどうやら場所のようだと理解し、行ってみることにした。ほとんど何も分からないなりに精霊と対話をしながら、何とか道を間違えず進むことに成功し、泉剣荘に辿り着いた。

もちろん泉剣荘にやってきたばかりであり、知り合いも当然居なかった彼女は、ここがどんな場所でどんな人が集まっているのかをうきうきで色々な人へ聞いて回る。妖精語で。
そして、花桃塾の妖精語話者にそれを見咎められ、生徒として授業を受けることとなる。花桃塾では一般教養から言語まで、様々なことを学んだ。例えばこの世には性別というものが存在し、自分は女性に当たるだとか、自分のやっていることはドルイドと呼ばれる技能であるとか、交易共通語や蛮族語のような言語とか。この時敬語ばかりを学んだため、それで話すことが多い。妖精語で話すと全く敬語が無く、非常にフレンドリーに会話をするのだが。
ひとまずの目標はドルイドやセージとしての進歩。勉強って楽しい。それと、最近は妖精とも仲良くしたいと考えている。

穏やかな性格であまり怒らないし、比較的静か。でも必要な時に大きな声を出すとかは普通にできるし、驚けば叫ぶ。大声で。
基本的にいつもアルカイックスマイルを浮かべているが、それはそれとして花が感情で咲いたり萎れたりするので感情はバレバレ。
自然と触れ合える農作業が好きで、趣味で大農場周りでそれをしている。塩害はこの世の悪であるため塩は嫌い。ミントや竹、葛といった繁殖力の高すぎる植物は、それそのものは自然のものであると同時に作物が死ぬので複雑な感情を抱いている。

長命種であるということしか本人は把握していないが、リンゴのメリア。把握していないのは本人がそこに興味を持っていないからであり、詳しいものが見ればすぐにでもリンゴの花だと分かる。→最近把握した。ボクはリンゴである。
泉剣荘を訪れてから「身だしなみ」という概念を知り、自分が最も好ましく思う物に近づけた格好をするようになったと語る。
なんでも、目が覚めてから森を出るまで、ねぐらにしていたという木があったらしい。その木のたわわに実る果樹や、その美しさか香りに惹かれた蝶の姿などは、彼女曰くとてもホッとするものであったらしい。ちなみに、その木にはいくつかのリンゴが生っていて、それに抱き着くようにして実を付けるブドウの蔓もあったのだとか。

#1
DiceBot: ソードワールド-経歴表(16) ＞ 本来とは異なる性別として育てられた
→性別を知らずに育った。本来の性別である女性としては育てられていない。折角なので妖精語の一人称はボク！
#2
DiceBot: ソードワールド-経歴表(2) ＞ 命を救われたことがある
→放っておけば死んでいたような環境で育った。精霊たちと対話が出来たことで救われた。
#3
DiceBot: ソードワールド-経歴表(39) ＞ 異種族の友人がいる
→花桃塾に行く。学友。
→友人扱いが「相手の人となりを最低限知っていること」になったため、同卓2回以上は問答無用。