・忘れられない恐怖を体験したことがある
・空腹のあまり失神したことがある
・失われた場所を取り戻すために冒険者となった

親によって犯罪組織に売られた普通の少女。
家に戻れる訳も戻る気も無い。もはや頼れる者もいない。
であれば、と炭鉱での下働きで資金を貯め、自らの探し物--自分の帰るべき場所--のために冒険者となった。
お金も才能も無かろうと、根性と気合で立ち上がる。

最後に思い出せる両親は、満面の笑み。
11歳の誕生日、「ちょっとお手伝いをしてほしい。まずはこの人達に着いていくんだ」という頼みに答えた先は牢獄。
自分が人買いに売られたことを知ったのは、牢が閉じられた後。

組織自体はその後すぐ壊滅し既に存在しないが、間の悪いことに彼女は隠れ家にて幽閉の身。
誰も来なくなった牢で、壁から伝うしずくを飲み、迷い込んだ鼠を無理やり食み、苔を剥がし。
ただ耐えるしかなかった。

そうして2カ月ほどが経ち…

幾度も気を失い、気力も体力も尽きる目前。
全くの偶然により、別依頼中のギルドの冒険者によって救出されることとなる。


あの孤独な牢獄から生き延びることが出来たのは良いが、帰る場所も頼れる人もいない少女が楽に生きていける筈も無く。
幸いにも(貧相だが)頑強な体を生かし、唯一雇ってくれた炭鉱で（明らかに相場より少ない賃金であるが）必死に金を集め。
そうして迎えた15歳。辛い生活の中で芽生えた己の目標のために歩き出す。

「今はもう無い、自分の帰るべき家(場所)…いつか、必ず。あと温泉…」

無表情系口下手クール少女。

基本的な人へのスタンスは、身内に優しく他人に無関心。…関心は無くとも裏切りを良しとしないため、善寄りの思考が強い。
もし見知らぬ人のためを思った言葉を発する場合があれば、本質的には「見知らぬ人のことを思った仲間」のためを思った言葉だろう。

性格は臆病かつ慎重派。
自分の身体能力と自己評価の低さが相まって、味方のために盾となることを良しとしている。
また裏切りを嫌うため、よほどのことが無い限り仲間を置いて行くことはない。撤退は作戦でもない限り最後。
背中を預ける仲間に対しては、警戒心が緩いため信じやすいし、騙されても自分が悪いと考えるタイプ。

かなりの大食い。量を食べる、かつ味に頓着しないためか、安価な食事を好む。