魔動機文明時代に作られたマシーナリー。
完成目前にして蛮族に襲われ、長い間遺跡の奥に封印されていた。

何故自分が目覚めたのか。
自分の目的がなんなのか。

大切な恋人がいた気がする。
機械の身体の自分が、何故こう思うのかはわからない。
彼女の名前すら思い出せない。

ただ一つわかる事は……
自分を連れ去り、彼女を悲しませた『奴』と『蛮族』を殲滅しなければならない。
『奴』が誰なのかはわからない。
生きているのかどうかさえわからない。

シューター
当機を運用するにあたり、軍事責任者は【ガン】の搭載を推奨しておりましたが
設計者である博士は当機に【ガン】ではなく、長期防衛戦に対応できるよう
【クロスボウ】を搭載しました。
現時点において【ガン】が【クロスボウ】を超える要素が見当たらない為
【ガン】の搭載は未定となっております。
【ガン】の使用をご希望ですか？
標準スペックより２ランクダウンしますが、よろしいですか？

マギテック
殆どのマシーナリーにはデフォルトとして備わっている機能です。
当機に搭載されている補助兵装としてお考え下さい。

アルケミスト
当機に搭載されている補助兵装の一つです。
主に攻撃を補助する他、
薬品や魔法での回復に対応出来ないための自己修復機能として搭載されております。

スカウト
都市戦において重要な機能の一つであると軍事責任者が搭載しました。

セージ（5/1更新）
言語機能、魔物情報、その他情報参照の修復が一部完了しました。
現在対応可能な言語は妖精語、汎用蛮族語、妖魔語、魔神語となっております。

ライダー
申し訳ございません。
現在ライダー機能についてはシステム修復中となっております。
修復完了時刻は未定となっております。

ソルジャー
軍事兵器としての導入であった為、軍事規律の統一化として導入されております。

エンジニア
魔導機関のメンテナンスのため搭載されております。
当機のメンテナンスの他、配備される予定だった空中移動要塞の最終防衛システムの制御にも役立てる予定でした。

ナビゲーター
周辺の地形や星々の位置から現在地を正確にお答えできます。
しかし、残念ですが何故この機能が搭載されているか私は説明が出来ません。
一戦闘ユニットに必要な機能とは考えにくいため、おそらくは博士が意図的に残した可能性があります。
博士がいれば、何故この機能を搭載していたのか説明が出来た事でしょう。
不十分な説明で申し訳ございません。

カセエ
彼女の腕力は脅威の一言に尽きます。とても頼もしいです。
また、最近彼女の敬語の使用頻度が高くなりました。

ティシー
時折落ち込んでいるようすが見かけられます。
「だっこをしましょうか？」と聞くと「やめて……ころして……」と呟きます。
何がいけなかったのでしょうか？

イスラ
彼女は怒らせてはいけない人物の一人です。
ですが、味方である限り頼もしい人物に違いはありません。

アルテノート
登録されているデータでは『非常に魅力的な女性』と登録されております。
先日すばらしい歌声を拝聴いたしました。

シグルド
よくアルテノート様と共にいらっしゃるのを拝見します。
幼いながら気苦労が多い方という評価です。

シルバー
彼はスイーツカレー職人です。
カレーはスイーツという概念を作り上げた人物です。
しかし、概念の登録を行うとデータベースに混乱が生じる為登録を見送っております。

クンルン
彼は果李ー職人です。
果李ーとは、フルーツカレーの一つと登録しております。

クテラーシャ
彼はくさやカレー職人です。
少し訛りのある喋り方をする方です。

シエル
彼女の自己肯定感の低さには問題があります。
ですが、【ヨウキャ】になろうと努力する姿は人ならではの輝きを感じます。

ペチコ
彼女の前に進もうとする意志は、私にはない「人」特有の強さを感じます。
小さい身体に見合わないパワーを備えております。
ですが、彼女を見て「デカい」と口を揃える男性が多く見られます。
これが「皮肉」というものでしょうか？

タイラン
彼は稀に声のトーンが低くなり、威圧感を発する声に変わります。
ですが、彼の戦闘スタイルはその威圧感にふさわしい爆発力を備えておりました。

ナオヤ
彼はアイドルとして登録されております。
事実、彼が歌うと指揮の向上に繋がります。
しかし、アイドル衣装の動きにくさに改善が必要です。

魔動機学者の女性と冒険者の男がいた。
男は蛮族との戦いの中で命を落とし、女性は悲しんだ。
彼女はマギスフィアに人間の魂を定着させる実験を行った。
幾度の失敗を重ね、彼女はついに恋人の魂をマギスフィアへの
目が覚めた男の身体は全身機械のマシーナリーへとなった。
しかし、完全なる成功とはいかなかった。
マシーナリーへと生まれ変わった男は、生前の記憶のほとんどを失っていた。
それでも彼女は喜んだ。
失った記憶はこれから取り戻していけばいい。
そう思ったからだ。

しかし、その実験に目を付けた組織がいた。
蛮族との戦いで亡くなった戦士達の魂をマシーナリーとして復活させる。
これなら蛮族との戦いも勝てるだろう。

その組織の人間達は、手始めに彼女からマシーナリーを取り上げた。
「拒めば彼女を殺す」と脅された男は彼女の元を去り、完全なる戦闘用マシーナリーへと改造を進めた。
しかし、完成を目前に蛮族の襲撃を受け、施設は大破。
崩れる施設の中、男が最後に見たのは、命を投げ打ってプログラミングを続ける最愛の彼女の姿だった。

彼女は男をスリープモードに入れる直前に、微笑んでこうつぶやいた。

「貴方だけは生きて。そして、人間を守ってあげて」

そして、男は長い眠りについた。


次に目を覚ました時、自分の本当の名前も、何も思い出せなくなってしまった。
ただ一つ。
「人間を守る」という、その命令だけは遂行しなければならない。
何もわからないけれど、今はそれだけでいい。
そう思いながら、冒険者の道を歩み始めた。

・恋人/配偶者と悲しい別れをした
・一人生き残ってしまった
・新しい恋人に奪われた