「３年後の未来のわたしへ」
「今この手紙を書いているわたしは、駆け出しの冒険者として依頼をこなす日々を歩んでいます」
「まだ簡単な依頼ばかりですが、誰かの助けにとなり、笑顔で溢れた日々を過ごしているところです」
「３年後のわたしはどうでしょうか？まだ冒険者として活動していますか？あの人と一緒に冒険はできましたか？」
「何より、より沢山の誰かの助けになれていますか？」
「きっと、成し遂げられなかったことや、後悔、失ったものもあるのではないでしょうか」
「ただ、それでも、それでも前を向き続けられているならば、わたしはとても嬉しく思います」

「わたしはこの手紙を書いた日に、記憶のないルーンフォークの女性にこんなことを言いました」
「とても辛かったり、困惑していたり、早く何かを得たいと、そう悩むことは人のあるべき姿だと」
「それはわたし自身にも言えることです」
「例え何があったとしても、生きていれば、きっと何時かは思い出話になることでしょう」
「なので、何があったとしても、どんなわたしでも、過去のわたしは３年後のわたしを応援しています」
「PS.後向きなことばかりを書いていてすみません。３年後にはもっと前向きなわたしになっていることを願います」